第21回運動教室『みんなで学ぼう糖尿病の運動療法について』
平成28年3月16日(水)に第21回運動教室『みんなで学ぼう糖尿病の運動療法について』が開催されました。
「糖尿病」という名前を聞いたことがない人は、ほとんどいないと思われますが、糖尿病がどんな病気で何が悪いのか知っている方は少ないと思います。太っていくことが糖尿病であると思われている方もいると思います。しかし、肥満とはまた別の問題が糖尿病には潜んでいます。そのキーワードとなるものがインスリンです。インスリンの欠乏や効きが悪くなることで、血糖値が慢性的に上昇してしまうことが糖尿病なのです。慢性的な高血糖が続くことで腎臓や目、神経といった障害や心筋梗塞や狭心症といった病気などにも影響を与えます。そのため血糖値を改善することは、これらの合併症を防ぐためにも非常に重要であるといわれています。
それでは、なぜ糖尿病の方は運動をしないといけないのでしょうか?糖尿病をお持ちの方は、医師や理学療法士に毎日歩きなさいと言われたことがあるかと思います。運動することは、インスリンを消費しなくても血糖値を下げることができ、さらにはインスリンの効きを良くするといわれています。また、運動は血糖値の改善のみではなく血圧低下、脂質の低下などさまざまな効果があるといわれております。そのため毎日の運動は糖尿病の改善のみではなく、さまざまな病気を予防するためにも非常に重要な「治療」であることがわかると思います。
しかし、運動を継続することは簡単なことではありません。そのため運動習慣のない方は、先ずは日常における活動を増やしてみることは如何でしょうか?いつもより10分間多く歩くことも大きな変化だと思います。また厚生労働省が発表する身体活動基準2013年においても今よりも10分間多く歩行することを推奨しております。こうした少ない活動でも継続的に何回も繰り返すことで運動習慣が獲得でき、糖尿病の改善や様々な病気を予防することができます。先ずは今日から10分間多く歩いてみませんか?運動習慣の獲得はそこからがスタートです!!
次回の運動教室は、平成28年3月16日(水)15:00~16:00、テーマは未定です。多数の方の参加をお待ちしています。