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2013年4月11日 (木)

栄養教室「脂質異常症の食事療法」

桜も咲き、春の日差しが心地良い毎日ですね。季節の変わり目なので、体調管理には十分注意して下さい。 今回の栄養教室は脂質異常症の食事療法についてでした。この病気は、血中のLDL(悪玉)コレステロールが140mg/dl以上、トリグリセライド(中性脂肪)が150mg/dl以上、HDL(善玉)コレステロールが40mg/dl未満のいずれかが当てはまると診断されます。ほとんどの場合、自覚症状がありません。

原因としては、遺伝や加齢などありますが、肥満や喫煙、運動不足、甘い物やアルコール、果物の摂り過ぎ
などの悪い生活習慣が影響しています。脂質異常症を放っておくと、血液はドロドロに変化し、動脈の血管壁にコレステロールが付着しやすい状態になります。そして高血圧や糖尿病、喫煙、ストレスがある方は、血管の壁に傷がつきやすくなるので、動脈硬化や心臓病になりやすくなります。
 
脂質異常症を改善するだけでなく、高血圧の改善や禁煙、血糖コントロールの改善なども必要になっていきます。 
では、食生活でどんな点に気を付ければいいのでしょうか? 
まずは肥満を解消しましょう。BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)が25を超えている方は肥満と判定されますので、 
25未満になるように減量しましょう。 
また糖質が多い食品や甘いお菓子やジュース類など嗜好食品の摂り過ぎに注意しましょう。 
摂取が少ない方は、肉ばかりにならず青魚も積極的に摂りましょう。 
緑黄色野菜は抗酸化作用があるビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
その他、運動習慣を作るようにしたり、禁煙をすることも重要になってきます。
 
最近では悪玉とされるLDLコレステロールの中でも小型LDLコレステロールが「超悪玉」と呼ばれており、問題となっています。超悪玉LDLは、LDLと比べ、小さいため血管入りこみやすく、酸化されやすので、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こしやすいと言われています。 
肥満や糖尿病、中性脂肪が高い方に、高頻度にみらえるそうなので、診断基準でLDLコレステロールが正常値であっても、上記の方は超悪玉コレステロールが増加しているかもしれません。 
食生活に十分に注意しましょう。
 
今回の栄養教室のレシピ
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栄養教室の様子と試食
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2013年3月 6日 (水)

栄養教室 腎臓病の食事療法

平成25年3月6日 14:30~岐阜ハートセンター ハートホールで栄養教室が開催されました。

ぽかぽか陽気の日が増えてきて、ようやく暖かい春がやってきますね。朝、夕はまだ冷え込みますし、日によって気温の変化が大きい季節です。

 体を冷やさないようにしましょう。バランスの良い食事と規則正しい生活で体調管理をしっかりと行いましょう。

 さて、今回は「腎臓病の食事療法」というテーマでお話をさせていただきました。

 腎臓は、血液をろ過して老廃物を体の外に出したり、血圧を調節したり、血液を作り出したり、体液量や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の調節をしたりと様々なはたらきをしています。腎臓の機能が悪くなってしまうと、老廃物を外に出すことができなくってしまうため、人工透析と言って、人工的に血液をろ過する必要があります。

 定期的に検査を行い、早期から薬物療法、食事療法を行うことで、腎機能の悪化を防ぐことができます。

 食事療法としては、適切なエネルギー量(カロリー)を摂りながら、たんぱく質や塩分を控えるということが基本になります。適切なエネルギー量、たんぱく質量は、病期や体質、体格によって異なります。もし気になる方は一度、個別で栄養指導を受けていただくと良いでしょう。

 たんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品に多く含まれていますが、主食となるごはんやパン、麺類にも含まれています。たんぱく質量を調整したごはんやパン、麺などもありますので、それらを上手に利用するのも良いです。

 それと、塩分量にも注意が必要です。漬け物や汁物、魚の干物、練り製品、肉加工食品、インスタント食品には塩分が多く含まれています。極力控えましょう。だしや酸味、香味野菜、香辛料などを使うと薄味でもおいしく食べられます。

 血清カリウム値の高い方は、カリウムの摂る量を控えましょう。カリウムは、水に溶ける性質があります。野菜、芋などは一度茹でてから調理をすることでカリウムの摂取を抑えることができます。

 たばこや過度の飲酒、睡眠不足、ストレスも腎機能低下に影響を及ぼします。軽い運動などを行いながら規則正しい生活習慣を心がけましょう。

 

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2013年2月13日 (水)

栄養教室『糖質制限食~基本編~』

今回もたくさんの方に参加して頂き、ありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますので、体調管理に十分注意して下さい。

今回は『糖質制限食~基本編~』というテーマでお話させて頂きました。
糖質制限食については最近色々なメディアで取り上げらているので、知ってみえる方も多いと思います。また実践されている方もみえると思います。糖質制限食とは、食後の血糖を上昇させる唯一の栄養素の炭水化物(糖質)に着目し、炭水化物の多い食品の摂取量を抑えることによって血糖値をうまくコントロールしていく食事療法です。糖尿病の方や中性脂肪の高い方に有効な食事療法となっています。
血糖の高い状態(高血糖)は、糖尿病の三大合併症(網膜症・神経障害・腎症)や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす危険因子と言われいますので、糖質の多い食品のご飯や麺類などの主食やじゃが芋などの芋類、果物、南瓜やれんこん、スナック菓子などに注意して下さい。またお酒では、ビールや日本酒は糖質を多く含んでいるので、糖質の少ない焼酎やウイスキーなど適正量(焼酎水割りか湯割りで1合)を守って飲んで頂くこといいと思います。外食では、寿司や丼物、麺類やカレーライスは糖質量が多くなるので、定食のものを選ぶと良いでしょう。この食事療法は、炭水化物を控える分、魚や肉、大豆製品などの蛋白質、油などの脂質、野菜はしっかり摂るようにしましょう。
しかし、腎臓が悪い方や肝硬変の方は蛋白質制限が必要となり、膵炎の方は脂質制限が必要となるので、蛋白質や脂質を多く摂ることになる糖質制限には注意が必要です。また経口血糖降下剤を内服されている方やインスリン注射を打っている方も低血糖を起こす可能性がありますので、担当医師に相談して下さい。
病状によって制限する糖質量が変わってきます。厳しく糖質を制限しすぎると死亡率が増加するという論文もいくつか出ていますので、糖質制限食を行う場合は主治医や栄養士に相談してから行うようにしましょう。
♡今回参加いただいた皆様と試食
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♡♡♡
糖質の多い食事(参考)
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2013年1月11日 (金)

栄養教室「高血圧の食事療法」

 2013年、初めての栄養教室でしたが、今回もたくさんの方が参加してくださいました。  本年も、みなさんのお役に立てるよう、食事療法に関する新しい情報をどんどんお伝えできたらいいなと思っています。 

   さて、今回は「高血圧症の食事療法」というテーマでお話をさせていただきました。高血圧症はサイレントキラーと言われ、自分では気がつかないうちに、血管にダメージを与え、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や脳卒中、狭心症、心筋梗塞などとても重症な病気につながります。高血圧症の9割以上は本態性高血圧と言われ原因がはっきりしないものです。原因ははっきりしませんが、生活習慣を少し改善するだけでも、血圧を下げることができるということは明らかになっています。血圧が上がる原因としては、肥満、たばこ、アルコールの過剰摂取、食塩の過剰摂取、カリウムやカルシウムの不足、ストレス、運動不足などです。 
 BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)が25を超えている方は肥満と判定されます。25未満になるように減量しましょう。たばこも血圧を上げる大きな要因です。禁煙しましょう。アルコールは少量であれば問題ありませんが、毎日多量に飲み続けると血圧に影響します。節酒を心がけましょう。塩分(ナトリウム)の摂りすぎ、カリウムやカルシウムの不足も原因のひとつです。インスタント食品やハム、ソーセージなどの加工食品、練り製品、魚の干物、漬け物、スナック菓子、明太子など塩分を多く含む食品をよく食べる方は要注意です。食事全体の味付けを少しずつ薄味にしていきましょう。外食が多い方はなるべく外食の回数を減らすようにしましょう。 
 余分な塩分を排出するはたらきがあるのがカリウムというミネラルです。野菜や果物に多く含まれます。丼物やお寿司、麺類などは塩分が多く、カリウムが不足しがちなので、なるべく控えるようにしましょう。麺類の汁は飲まないようにするといいです。 
 ストレスや運動不足も原因となります。ストレスを解消する意味でも、体を動かすようにしましょう。 
 早寝早起きを心がけ、3食バランスのよい食事を摂り、軽く体を動かし、朝晩だいたい決まった時間に血圧を測定するなど規則正しい生活習慣ができるといいです。 
 新しい年になりました。何かひとつでも良いので目標を決め、できることから改善していきましょう!
 
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2012年12月 6日 (木)

栄養教室「クリスマス&お正月料理」

平成24年12月5日 岐阜ハートセンターで栄養教室が開催されました。

多くの方に参加して頂きありがとうございました。

この時期、
クリスマス・忘年会・お正月などご馳走を食べる機会が多くなります。
そして
外は寒いので、自宅でゴロゴロ…気が付けば体重が増えてしまったという
経験があると思います。12~1月
の年末年始にかけた1ヶ月間で、1kg以上太って
しまうという人は、約50~70%もいると言われているので、食べ過ぎ、飲み過ぎには
注意して下さい。
 
今回の栄養教室では『クリスマス・お正月のヘルシーメニュー』というテーマで、
年末
年始の食事での注意点やクリスマス・お正月の献立紹介を
中心にお話しました。
クリスマス
・お正月など食べ過ぎてしまう日もあると思いますが、そのような次の日は食事量を控えて
下さい。またきんとん・黒豆など砂糖を多く使用した料理やお餅など糖質が多い食品の摂り
過ぎや
お酒の飲
み過ぎ、
ジュースやスナック菓子、ケーキなどの嗜好食品には注意して下
さい。
そして食事
だけでなく、常に体を動かすように意識してみて下さい。
 献立紹介では、クリスマス料理は
ローストチキン、手作り人参ドレッシングのサラダやヨー
グルト
で作ったチーズケーキなどを紹介しました。おせち料理では、昆布巻きは塩鮭を巻い
て煮るより、
生鮭を使った方が減塩につながることや田作りや黒豆など砂糖を多く使用す
るおせちは砂糖の
代わりにラカントS(カロリーゼロの自然派甘味料)を使って頂くようお話し
ました。
 試食では、シャトレーゼさんから
普通のロールパン
と比べて87%糖質をカットしている
「やさしい糖質生活ロールパン」を頂きました。小麦粉の代わりに大豆粉や食物繊維を
使用し、血糖が気になる方の食事の主食としてすすめてみえる商品です。全国で販売
してみえるそうですが、もし店頭で販売をしていない店舗があったら予約して頂ければ購入
できます。ぜひ試してみて下さい。
献立紹介 『リースサラダ 手作り人参ドレッシング添え~』
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2012年11月12日 (月)

栄養教室「脂質異常症の食事療法」

気温が急に下がり、紅葉がきれいな季節となりました。秋真っただ中、いかがお過ごしですか?芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・。柿、りんご、みかんなどの果物、さつま芋や里芋などの芋類。おいしいものがたくさんの秋ですが、食べすぎにはくれぐれもご注意を!
 さて、今日は「脂質異常症の食事療法」というタイトルでお話をさせていただきました。血液検査をされたときに、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪といった項目を確認してみてください。HDLコレステロール40mg/dl未満、LDLコレステロール140mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上、どれかひとつでも当てはまっていると脂質異常症と診断されます。放っておきますと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高くなります。自覚症状はありませんので、きちんと検査を行い、基準より少なかったり多かったりした場合は生活習慣を一度見直してみましょう。
 HDLコレステロールが基準値よりも低い方は、禁煙と運動です。たばこを吸われている方はHDLが低くなる傾向があります。禁煙しましょう。
 運動もHDLを上げるためにはとても有効と言われています。食後30分後に30分間程度、ウォーキングなどの有酸素運動を行いましょう。外を歩く場合は、防寒対策をしっかりと行い、準備運動も忘れずに行いましょう。大きなショッピングセンターを歩いたり、家の中で足踏みをするだけでも違います。日常生活の中で体を動かしましょう。
 LDLコレステロールが高い方は、油の摂り方に注意しましょう。お肉よりもお魚を意識して食べるようにすると良いでしょう。植物の油はオレイン酸を多く含むオリーブオイルがお勧めです。それと、抗酸化作用のある緑黄色野菜も積極的に摂るようにしましょう。食物繊維も一緒に摂れるので良いですね。
 中性脂肪が高い方は、甘いものや炭水化物を多く含むごはん、パン、麺類、芋類などを控えるようにしましょう。果物も中性脂肪が上がりやすいです。
 夕食後に果物を食べる習慣のある方はなるべく、午前中に食べるようにすると良いです。夕食の時間が遅くなってしまったり、間食に甘いものを食べてしまったときは、ごはんの量を極力減らすなどすると良いと思います。おかずに野菜や大豆製品などはしっかりと摂るようにしましょう。
 どんな病気にも言えることですが、やはり大切なことは、規則正しい生活、バランスの良い食事(腹8分目)、適度な運動、適度な飲酒、禁煙です。できることからで良いので、気をつけていきましょう。
♡栄養教室風景       ♡さわらの酒粕漬け焼   ♡豆乳味噌汁       ♡水菜とじゃこのサラダ
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2012年10月 5日 (金)

栄養教室「体重コントロール」

やっと秋が到来し、朝夕が冷えてきましたね。体調を崩される方も多いと思いますが、くれぐれもお身体には気を付けて下さい。

 今回の栄養教室は、減量や健康的な生活を送って頂くことを目的に、『体重コントロール』というテーマでお話させて頂きました。
最近ジーパンがきつくなった、お腹周りや二の腕などのお肉が気になる方は多いと思いますが、みなさんどうでしょうか?
運動する機会が減った、間食が多い、夜ご飯が遅い、ご飯や麺類、芋類の食べる量が多いなど…思い当たる項目はありませんか?これからの季節は、外に行く機会が減り、栗やさつまいも、秋刀魚などの旬の味覚を食べる機会が多くなり、体重が増加する方もみえると思います。肥満になると、糖尿病や高血圧、痛風などの病気になるリスクが高くなります。
このような生活習慣病を防ぐためにも、今日お話した体重コントロールのための9カ条(1、基礎代謝量の低下を防ぎましょう。2、糖質の多い食品を控えましょう。3、蛋白質はしっかり摂りましょう。4、遅い時間の食事はやめましょう。5、間食の摂り方に注意しましょう。6、十分な睡眠をとりましょう。7、便秘を解消しましょう。8、腹八分目を心がけましょう。9、我慢し過ぎないようにしましょう。)を守って頂きたいと思います。ご飯や芋類、麺類などの糖質が多い食品は控え、肉・魚・大豆・大豆製品などをバランスよくしっかり食べ、外を歩いたりと常に体を動かす習慣を付けましょう。
 試食を3品用意させて頂きました。その中でも好評でした『秋鮭のねぎ味噌マヨ焼き』を紹介したい思います。 
マヨネーズはカロリー75%をカットしたものを使用し、カロリーを抑えました。ぜひ作ってみて下さい。
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♡♡♡
『鮭のねぎ味噌マヨ焼き』レシピ
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2012年9月 6日 (木)

栄養教室「糖質制限食・上級編」

 9月に入りましたがまだまだ暑い日が続きます。これから、朝夕と昼間の気温差が大きくなる季節です。
規則正しい生活を心がけ、体調を崩さないようにしていきましょう。
 今回の栄養教室は、「糖質制限食~上級編~」というテーマでお話をさせていただきました。本当にたくさんの方が参加してくださったので、驚きました。
 当院では糖質制限食の指導を導入してから3年が経ちますが、糖尿病の患者さんの血糖コントロールがうまくいく場合が非常に多いです。近頃では、その食事療法を取り入れようとする病院も少しずつ増えてきました。テレビや新聞などでも、この話題を目にすることが非常に多くなってきたと感じております。
 糖質制限食とは、3大栄養素のうち炭水化物(糖質)だけが食後の血糖を急上昇させるという事実をもとに、炭水化物(糖質)を多く含む食品を極力控えることで、食後の高血糖を防ぐという食事療法です。従来の食品交換表を使った食事療法に比べ、カロリー計算などは必要なく、炭水化物(糖質)を多く含む食品を極力食べないようにするというだけで、血糖がうまくコントロールできるので、取り組みやすく、満足感もあり、長く続けやすい食事療法といえます。
 今回は上級編ということで、炭水化物と糖質の違い、糖質と糖類の違い、人工甘味料についてなどをお話しました。甘いお菓子などは、もちろん控えたほうが良い食品になりますが、どうしても食べたいときがありますね。血糖の上がりにくい甘味料の紹介や、それらを使ったケーキやパン、水ようかんなども紹介させていただきました。糖類ゼロの商品など探してみるのも楽しいです。
また、今回の試食品は、小麦粉の代わりにおから粉を使った鶏のから揚げや、粉を使わず豆腐と卵で作ったお好み焼き、砂糖の代わりにラカントSを使用した豆乳寒天などを召し上がっていただきました。市販のお好み焼きソースでもエリスリトールを使ったお好み焼きソースがあります。味もよく好評でした。
 血糖の上がりにくい甘味料を使った商品でもたくさん食べ過ぎてしまうと、糖質の量は多くなってきてしまうので、ほどほどにしましょう。
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2012年8月 7日 (火)

栄養教室 「高血圧の食事」 H24.8.5

とても暑い日が続いておりますが、みなさん、夏バテなどは大丈夫でしょうか?

暑い中、今回の栄養教室も大勢の方が参加してくださいました。ありがとうございました。
今回のテーマは「高血圧症の食事」でした。冬に比べて夏はわりと血圧が落ち着くことが多いですが、油断は禁物です。
急な温度変化などには注意が必要です。体を冷やしすぎないように注意しましょう。
それと、やはり高血圧を予防するためには減塩です。普段から味付けの濃いものばかり食べていると、薄味では物足りなく
なってしまい、どんどん濃い味を好むようになってしまいます。少し薄いかなと思うくらいを心がけましょう。酸味や香味野菜、
香辛料、だしの味などを上手に使って、薄味でもおいしく食べられる工夫をすると良いです。インスタントの食品や、漬け物、
梅干し、麺類、ハムやベーコンなどの加工食品、魚の干物、塩辛や明太子などの塩蔵品には塩分が多く含まれています。
煮物などの味付けを薄くしていてもこれらの食品をよく食べる方は塩分摂りすぎの可能性があります。少しでも減らせると良いです。
また、野菜やきのこ、果物に多く含まれているカリウムというミネラルは余分な塩分を体の外に出す働きがあります。
今の季節ですと、きゅうりやトマト、スイカなどに多く含まれています。季節の野菜をしっかりと食事の中に取り入れていきましょう。
他にも、肥満、運動不足、大量の飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレスなども血圧を上げる原因となります。
ビールのおいしい季節ですがアルコールはほどほどにしましょう。
血圧は、そのときの状態によって数値が変動します。毎日、同じ時間帯に同じ条件でおうちで計測し、記録しておくと良いです。
診察時では、どうしても緊張してしまって高い数値になったり、急いで来た場合でも高い数値になります。
自己管理がとても大切です。
暑いので、寝苦しいときもあると思いますが、睡眠不足にならないように心がけ、お酒はほどほどに、たばこはやめて、涼しい時間帯にウォーキングなどを行い、体を動かして高血圧を予防しましょう。
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2012年7月 6日 (金)

栄養教室「夏バテを予防しよう」 H24.7.5

H24.7.5 岐阜ハートセンター ハートホールにて栄養教室が開催されました。
 梅雨の季節ということもあり、湿気の多い日が続いています。日によって気温の変化も大きい季節ですので、
体調管理に気をつけていきましょう。
 今回は、「夏バテを予防しよう」というテーマでお話をさせていただきました。気温が急に高くなってくると、
 自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなります。冷房による冷えや水分の摂りすぎによる内臓機能の低下なども
 夏バテの原因となります。
 対策としてまず大切なことは、1日3食規則正しく食事を摂るということです。夏バテ予防に効果的な栄養素は
 ビタミン類、ミネラル類、タンパク質などです。きゅうりや茄子、トマトなどの夏野菜は水分も多く体の熱を
 とってくれる働きがあります。豚肉や玄米などに多く含まれるビタミンB1は、糖質の代謝をよくし、疲れにくく
 する働きがあります。夏場はつい、そうめんなどの麺類だけで済ませていまいがちですが、野菜や肉、魚などい
 ろいろなものをバランスよく食べるようにすると良いです。
 水分を摂ることも大切ですが、冷たいものばかりをたくさん飲むと胃腸の働きが弱くなってしまいます。こまめに
 少量ずつ摂るようにしましょう。アルコール類は、利尿作用があるので水分補給にはなりません。お酒はほどほど
 にしましょう。
 適度な運動や睡眠も重要です。夕食後に軽く運動をしてぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、エアコンは27~28度に
 設定し、3時間程度でタイマーが切れるようにして寝るように心がけましょう。
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