栄養教室「脂質異常症の食事療法」
桜も咲き、春の日差しが心地良い毎日ですね。季節の変わり目なので、体調管理には十分注意して下さい。 今回の栄養教室は脂質異常症の食事療法についてでした。この病気は、血中のLDL(悪玉)コレステロールが140mg/dl以上、トリグリセライド(中性脂肪)が150mg/dl以上、HDL(善玉)コレステロールが40mg/dl未満のいずれかが当てはまると診断されます。ほとんどの場合、自覚症状がありません。
原因としては、遺伝や加齢などありますが、肥満や喫煙、運動不足、甘い物やアルコール、果物の摂り過ぎ
などの悪い生活習慣が影響しています。脂質異常症を放っておくと、血液はドロドロに変化し、動脈の血管壁にコレステロールが付着しやすい状態になります。そして高血圧や糖尿病、喫煙、ストレスがある方は、血管の壁に傷がつきやすくなるので、動脈硬化や心臓病になりやすくなります。
脂質異常症を改善するだけでなく、高血圧の改善や禁煙、血糖コントロールの改善なども必要になっていきます。
では、食生活でどんな点に気を付ければいいのでしょうか?
まずは肥満を解消しましょう。BMI(体重Kg÷身長m÷身長m)が25を超えている方は肥満と判定されますので、
25未満になるように減量しましょう。
また糖質が多い食品や甘いお菓子やジュース類など嗜好食品の摂り過ぎに注意しましょう。
魚摂取が少ない方は、肉ばかりにならず青魚も積極的に摂りましょう。
緑黄色野菜は抗酸化作用があるビタミンCやβ-カロテンが豊富に含まれているので、積極的に摂るようにしましょう。
その他、運動習慣を作るようにしたり、禁煙をすることも重要になってきます。
最近では悪玉とされるLDLコレステロールの中でも小型LDLコレステロールが「超悪玉」と呼ばれており、問題となっています。超悪玉LDLは、LDLと比べ、小さいため血管入りこみやすく、酸化されやすので、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こしやすいと言われています。
肥満や糖尿病、中性脂肪が高い方に、高頻度にみらえるそうなので、診断基準でLDLコレステロールが正常値であっても、上記の方は超悪玉コレステロールが増加しているかもしれません。
食生活に十分に注意しましょう。
今回の栄養教室のレシピ
栄養教室の様子と試食