栄養教室「糖質制限食・上級編」
9月に入りましたがまだまだ暑い日が続きます。これから、朝夕と昼間の気温差が大きくなる季節です。
規則正しい生活を心がけ、体調を崩さないようにしていきましょう。
今回の栄養教室は、「糖質制限食~上級編~」というテーマでお話をさせていただきました。本当にたくさんの方が参加してくださったので、驚きました。
当院では糖質制限食の指導を導入してから3年が経ちますが、糖尿病の患者さんの血糖コントロールがうまくいく場合が非常に多いです。近頃では、その食事療法を取り入れようとする病院も少しずつ増えてきました。テレビや新聞などでも、この話題を目にすることが非常に多くなってきたと感じております。
糖質制限食とは、3大栄養素のうち炭水化物(糖質)だけが食後の血糖を急上昇させるという事実をもとに、炭水化物(糖質)を多く含む食品を極力控えることで、食後の高血糖を防ぐという食事療法です。従来の食品交換表を使った食事療法に比べ、カロリー計算などは必要なく、炭水化物(糖質)を多く含む食品を極力食べないようにするというだけで、血糖がうまくコントロールできるので、取り組みやすく、満足感もあり、長く続けやすい食事療法といえます。
今回は上級編ということで、炭水化物と糖質の違い、糖質と糖類の違い、人工甘味料についてなどをお話しました。甘いお菓子などは、もちろん控えたほうが良い食品になりますが、どうしても食べたいときがありますね。血糖の上がりにくい甘味料の紹介や、それらを使ったケーキやパン、水ようかんなども紹介させていただきました。糖類ゼロの商品など探してみるのも楽しいです。
また、今回の試食品は、小麦粉の代わりにおから粉を使った鶏のから揚げや、粉を使わず豆腐と卵で作ったお好み焼き、砂糖の代わりにラカントSを使用した豆乳寒天などを召し上がっていただきました。市販のお好み焼きソースでもエリスリトールを使ったお好み焼きソースがあります。味もよく好評でした。
血糖の上がりにくい甘味料を使った商品でもたくさん食べ過ぎてしまうと、糖質の量は多くなってきてしまうので、ほどほどにしましょう。