栄養教室『糖質制限食~基本編~』
今回もたくさんの方に参加して頂き、ありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますので、体調管理に十分注意して下さい。
今回は『糖質制限食~基本編~』というテーマでお話させて頂きました。
糖質制限食については最近色々なメディアで取り上げらているので、知ってみえる方も多いと思います。また実践されている方もみえると思います。糖質制限食とは、食後の血糖を上昇させる唯一の栄養素の炭水化物(糖質)に着目し、炭水化物の多い食品の摂取量を抑えることによって血糖値をうまくコントロールしていく食事療法です。糖尿病の方や中性脂肪の高い方に有効な食事療法となっています。
血糖の高い状態(高血糖)は、糖尿病の三大合併症(網膜症・神経障害・腎症)や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす危険因子と言われいますので、糖質の多い食品のご飯や麺類などの主食やじゃが芋などの芋類、果物、南瓜やれんこん、スナック菓子などに注意して下さい。またお酒では、ビールや日本酒は糖質を多く含んでいるので、糖質の少ない焼酎やウイスキーなど適正量(焼酎水割りか湯割りで1合)を守って飲んで頂くこといいと思います。外食では、寿司や丼物、麺類やカレーライスは糖質量が多くなるので、定食のものを選ぶと良いでしょう。この食事療法は、炭水化物を控える分、魚や肉、大豆製品などの蛋白質、油などの脂質、野菜はしっかり摂るようにしましょう。
しかし、腎臓が悪い方や肝硬変の方は蛋白質制限が必要となり、膵炎の方は脂質制限が必要となるので、蛋白質や脂質を多く摂ることになる糖質制限には注意が必要です。また経口血糖降下剤を内服されている方やインスリン注射を打っている方も低血糖を起こす可能性がありますので、担当医師に相談して下さい。
病状によって制限する糖質量が変わってきます。厳しく糖質を制限しすぎると死亡率が増加するという論文もいくつか出ていますので、糖質制限食を行う場合は主治医や栄養士に相談してから行うようにしましょう。
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♡今回参加いただいた皆様と試食
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糖質の多い食事(参考)