病診連携室からのお知らせ Feed

2011年1月17日 (月)

2010年の診療実績です(4)。臨床検査部。

臨床検査部の2010年の臨床実績です。たくさんのご利用ありがとうございました。

一方、検査数の増加で、お待たせしたり御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

本年も宜しくお願いします。

     2009年      2010年
ECG   6972   9589
リズム   165   170
マスター   524   546
トレッドミルテスト   211   319
ABI   651   962
呼吸機能検査   122   79
ホルター   671   817
心エコー   3528   4747
頸エコー   192   233
腎エコー   116   155
下肢エコー   40   104
経食エコー   33   50
合計   13225   17771

2011年1月14日 (金)

2010年の診療実績です(3)。循環器内科。

循環器内科の2010年の診療実績です。

循環器科をご利用いただきありがとうございました。

2011年も宜しくお願いします。

    2009年 2010年
                手術名      
              カテーテル総数 2121 2675
 冠動脈CT検査   1301 1803
 冠動脈造影(カテーテル検査) 1002 1182
 経皮的冠動脈形成術(PCI カテーテル治療) 844 1096
             ローターブレーター ※1   103 121
経皮的末梢血管形成術(PPI)   87 143
         経皮的腎動脈形成術(PTRA)   9 9
       
 植込み型ペースメーカ移植術(PMI)※2 51 61
 植込み型除細動機移植術(ICD)※3 2 6
 両室ペーシング機能付き植込み型除細動機移植術(CRTD)※3 5 7
       
経皮的心筋焼灼術(ABLアブレーション) 65 109
    心房細動に対する経皮的心筋焼灼術   21 38
※1 ローターブレーターは2009/4/1より開始

※2 新規植込み及びジェネレーター交換術を含む

※3 ICD/CRTDは2009/5/1より開始

2011年1月11日 (火)

2010年の診療実績です(2)。心臓血管外科

心臓血管外科の2010年の診療実績です。

総手術数 169件 内、開心ポンプ術 121件でした。

冠動脈バイパス(25件)(うち、オフポンプ (24件)) 

その他開心術(12件) 心筋梗塞後心室中隔穿孔(6件)、左室形成(1件)

腹部大動脈瘤(28件)(うち、ステントグラフト (6件))

胸部大動脈ステント認定施設申請中です。

2011年もよろしくお願いします。

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2011年1月 5日 (水)

2010年の診療実績です(1) 放射線科。

2010年は当ハートセンターをご利用いただきありがとうございました。

放射線科の診療実績です。

2009年の症例数 2010年の症例数
X線単純(人)     8043    11155
単純CT(人)     1263      1890
造影CT(人)     1634     2170
総CT数(単純&造影)        2897     4060
心臓CT(人)     1301     1803
大動脈CT(撮影部位数)      370     1225
頭頚部CT(撮影部位数)      110      205
末梢動脈CT(撮影部位数)      106      357
その他(下肢静脈造影)       15       29
レポート数      1923

     3280

         2011年も宜しくお願いします。

2010年11月18日 (木)

第1回 ハートをつなぐ会 「テーラーメイドダイエットと糖質制限食」 

2010年11月11日(木)岐阜ハートセンター ハートホールにて 財団法人高雄病院理事長の江部康二先生による医療従事者向け糖質制限食に関する講演会が開催されました。

テーマは 人類の食生活 糖尿病・肥満の解決 -テーラーメイドダイエットと糖質制限食ー

病診連携の病院、クリニックから多くの医師のご参加をいただきました。

今回の講演は、従来の一般向けとは異なり、国内外、多くの文献、論文などのデーターを分析され、データーに基づいた考察、をお話しいただきました。

講演後も、参加された医師から率直な質問が出され、江部先生も丁寧に回答して頂き、有意義な実りある講演会になりました。

今回の講演の結論を紹介させていただきますと

1.生活習慣病の根本要因は精製炭水化物の頻回過剰摂取。

2.糖質・脂質・蛋白質のうち食後血糖値を生じるのは糖質。

3.食後高血糖(ブドウ糖スパイク)が動脈硬化の元凶。糖質制限食なら血糖値は上昇せず、脂質代謝が活性化しインスルン分泌は少量ですみ、肥満も改善する。

4.糖質制限食実践により、全身の代謝・血流が改善する。

5.糖質制限食は画期的治療効果を有す「肥満・糖尿病・メタボ・生活習慣病」治療食であり「人類の健康食」である。

6.66億人の人類を養うにはテーラーメイドダイエットが必要。

テーラーメイドダイエットとは 糖尿病ではないけれど、情緒も体調も安定させ、生活習慣病の予防と症状改善のため考案された食の提案が『テーラーメイドダイエット』。文字どおり、年齢や性別、症状や嗜好が違う一人ひとりの要求に無理なく対応できるのが特徴です。糖質制限食とおなじく血糖値の急峻な上昇を抑えることのできる理想的なダイエットです。(NPO法人糖質制限食ネット・リボーンより)

講演終了後、江部先生から「うちの母は糖尿人」の本を送っていただきました。ありがとうございました。この本の帯には「我ら糖尿人糖質さえ食べなければ健常であり病人ではないのです」と印刷されています。

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2010年10月21日 (木)

第3回岐阜ハートカンファランス 松波総合病院 山北 宜由 院長

第3回ハートカンファランスが ハートホールで開催されました。夜遅いにもかかわらず、20名を超す医師の方々がご参集されました。

今回は、社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院 病院長 山北 宜由先生の講演。

講演のテーマは「レニン直接制御による臓器障害進展防止」と題し、次のような課題についてお話して頂きました。

①レニンの分泌と酵素としてのレニンの働き。

②直接レニン抑制薬(DRL Direct Renin Inhibitor )の降圧効果。

③DRIの心血管系障害に対する進展抑制効果。

④DRIの腎障害に対する進展抑制効果。

⑤(Pro)renin receptor((p)RR)の臓器障害関与とDRIの効果。

講演中の 山北 宜由 病院長

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山北先生の講演に先立ち、岐阜ハートセンターの松尾 仁司循環器内科部長が「腎動脈狭窄症の診断と治療」と題しまして、腎動脈狭窄を疑う手掛りと診断、改善事例の説明をいたしました。

腎動脈狭窄症を疑う手掛りは次のようなものがあげられます。

①悪性又は治療抵抗性の高血圧。

②安定していた血圧が急激に上昇し、進行する。

③高血圧の発症年齢が25歳か 50歳以上か

④血清クレアチニンが急に上昇

⑤50歳以上で全身動脈硬化が強い。

⑥腎サイズに左右差

⑦腹部血管雑音

⑧急性左室不全の既往

画像診断としてMRI/CT等があるが、腎機能障害を持っている人のも安心して検査できる非浸襲的なエコー検査の事例を紹介致しました。

治療として、腎動脈の狭窄部にステントを挿入し、大幅な改善ができた例を紹介致しました。

講演中の 松尾 仁司 循環器内科部長

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2010年6月24日 (木)

「アテローム血栓症概念(ATIS)と抗血小板療法」

病診連携の一環で最新の医療情報の意見交換、研究会として平成22年6月22日(火)岐阜ハートセンターで東海大学医学部 内科学系 教授 後藤信哉先生による「アテローム血栓症概念(ATIS)と抗血小板療法」の特別講演が開催されました。当日は20名を越える医師の方々及び多くのコメディカルの方々にお集まり頂き、夜遅くまで熱い議論が交わされました。

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2010年5月20日 (木)

医療連携懇話会開催 (1)PADについて  (2)最新の心房細動マネジメント 

平成22年5月19日(水)20:00から岐阜ハートセンターハートホールにて医療連携懇話会が連携病院の多くの医師の参加を得て開催されました。

演題1はPADについて岐阜ハートセンターの大久保医長が講演いたしました。Okubo_dsc_0002

演題2は最新の心房細動マネジメントと題して、岐阜ハートセンターの土屋循環器内科部長が後援いたしました。

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2010年1月22日 (金)

ヘリコプターが救う救急医療システム

待ちに待った防災ヘリの活動が再開されました。

当院にも心筋梗塞の患者様がヘリコプターで搬入されました。当院の太田医師がヘリでお迎えに行きました。

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左前下行枝完全閉塞の危険な状態でしたが、直ちに緊急カテーテルで左前下行枝完全閉塞に対しステントが挿入され救命できました。患者様は元気にリハビリ中です。

急性心筋梗塞の治療は一刻を争います。しかも緊急カテーテルで閉塞した冠動脈を再開通させてやることで明らかに救命率が上がります。

しかしこれまでは、遠隔地の患者様は病院までの移送に時間がかかり過ぎてしまうこともありました。しかしヘリコプターというのは本当にすごいですね。

Photo_2 ヘリコプターが午後2時45分に当院の医師を迎えに来て岐阜県郡上の病院まで迎えに行って当院のカテーテル室に患者様が入室したのが3時45分。その20分後には完全閉塞部をガイドワイヤーが通過して再開通に成功しました。

ヘリコプターによる遠隔地からの患者転送は一刻を争う急性疾患ではすばらしい効果を上げることができます。地方の医師不足がうたわれながら一向に解決に向かわない実情があり、日本中どこでも緊急カテーテルができる訳ではありません。

こういった輸送手段がしっかりすればたくさんの専門医療施設は不要になり、センター化して集中的に治療をしていけば良いことになります。少ない医師の数でも集中化できればなんとか救急医療を支えていくことができるでしょう。

Photo_3 今回ヘリコプターによる救急搬送システムが再開されたことは、とてもありがたいことです。。頑張って下さっている飛行隊員の方々に感謝します。岐阜ハートセンターも医師がヘリに乗り込み協力していきます。今後ともよろしくお願いします。

2010年1月19日 (火)

成人先天性心疾患 岡山大学心臓外科の笠原真悟講師に手術指導していただきました。

心臓病の中には、成人心疾患に対して、先天性心疾患(小児)が、ございます。小児の頃に手術を受け、その患者様が成人され、小児の頃とは別に問題が新たに発生する場合があります。それが、成人先天性心疾患です。

この成人先天性心疾患の領域は、成人心疾患はもとより先天性心疾患の知識が十分あることが必要で、大変複雑であることが多く、社会的ニーズが増してきている分野です。

今回、われわれは、幼い時に心臓手術を受け、今回単心房にちかいASD(心房中隔欠損症)を治療するのにあたり、先天性心疾患の手術では日本を含めアジアをリードする岡山大学心臓外科の笠原真悟講師に手術指導していただきました。患者様は無事に手術を終え経過順調です。

このように当院では、現在、その治療法をわれわれの手に持たない場合、当院でその道のエキスパートに指導してきていただく、あるいは、エキスパートのほかの病院を紹介する形をとらせていただいています。