2010年11月11日(木)岐阜ハートセンター ハートホールにて 財団法人高雄病院理事長の江部康二先生による医療従事者向け糖質制限食に関する講演会が開催されました。
テーマは 人類の食生活 糖尿病・肥満の解決 -テーラーメイドダイエットと糖質制限食ー
病診連携の病院、クリニックから多くの医師のご参加をいただきました。
今回の講演は、従来の一般向けとは異なり、国内外、多くの文献、論文などのデーターを分析され、データーに基づいた考察、をお話しいただきました。
講演後も、参加された医師から率直な質問が出され、江部先生も丁寧に回答して頂き、有意義な実りある講演会になりました。
今回の講演の結論を紹介させていただきますと
1.生活習慣病の根本要因は精製炭水化物の頻回過剰摂取。
2.糖質・脂質・蛋白質のうち食後血糖値を生じるのは糖質。
3.食後高血糖(ブドウ糖スパイク)が動脈硬化の元凶。糖質制限食なら血糖値は上昇せず、脂質代謝が活性化しインスルン分泌は少量ですみ、肥満も改善する。
4.糖質制限食実践により、全身の代謝・血流が改善する。
5.糖質制限食は画期的治療効果を有す「肥満・糖尿病・メタボ・生活習慣病」治療食であり「人類の健康食」である。
6.66億人の人類を養うにはテーラーメイドダイエットが必要。
テーラーメイドダイエットとは 糖尿病ではないけれど、情緒も体調も安定させ、生活習慣病の予防と症状改善のため考案された食の提案が『テーラーメイドダイエット』。文字どおり、年齢や性別、症状や嗜好が違う一人ひとりの要求に無理なく対応できるのが特徴です。糖質制限食とおなじく血糖値の急峻な上昇を抑えることのできる理想的なダイエットです。(NPO法人糖質制限食ネット・リボーンより)
講演終了後、江部先生から「うちの母は糖尿人」の本を送っていただきました。ありがとうございました。この本の帯には「我ら糖尿人糖質さえ食べなければ健常であり病人ではないのです」と印刷されています。