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2015年2月 6日 (金)

栄養教室『高尿酸血症・痛風の食事療法について』

   まだまだ寒さが厳しい季節です。体調管理には十分注意して下さい。
   今日の栄養教室は『高尿酸血症・痛風の食事療法について』お話させて頂きました。
高尿酸血症は、血液中の尿酸値7.0mg/dl以上を超えた状態を言い、痛風は、尿酸値が高くなると、親指の付け根などに炎症反応が起こり、腫れ上がって激しく痛む病気です。高尿酸血症は高血圧や動脈硬化、腎機能障害の危険因子のひとつとされています。脂質異常症糖尿病肥満、高血圧などを合併することも多いので、食事管理が重要となります。
    食事でのポイントは、
①体重をコントロールをすることが大切です。高尿酸血症の患者さんの多くは、肥満か   
  太り気味の方が多く、このような方が減量するだけで尿酸値が下がります。
②バランスの良い食事を心がけましょう。
③果物やはちみつ、砂糖などに含まれる果糖の多い食品を摂り過ぎないようにしましょ
  う。清涼飲料水や乳飲料、冷菓類に含まれる異性化糖にも果糖が多く含まれている
  ので、注意して下さい。
④アルコールはほどほどにしましょう。アルコールは種類に関係なく尿酸の生成を促進さ
  せ、腎臓での排泄を悪くするので、控えめにを心がけましょう。
⑤野菜や海藻類をしっかり摂りましょう。
⑥水分をしっかり摂りましょう。
  からだの中が脱水状態になると尿酸値が上がりますので、水かお茶で1日1.5~2L摂 
  るようにしましょう。ただし、水分制限のある方は主治医の指示に従って下さい。
⑦プリン体の多い食品のとり過ぎに注意しましょう。プリン体は魚や肉などのたんぱく質
  の多い食品に含まれていますが、極端に制限しますと、たんぱく質やカルシウム不足
  を招く恐れがあるので、気を付けましょう。その他に運動やストレス解消も重要となりま
  す。利尿剤を内服されている患者さんは尿酸値が上がる場合がありますが、血圧管 
  理が優先となります。
    尿酸値は生活習慣のバロメーターです。高尿酸血症の患者さんの多くが、高血圧や
  脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を併発しています。今回話したことを心がけ、   
  尿酸値とともに血圧や脂質異常症、血糖値を改善していきましょう。
♡試食のレシピです♪

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♡今日の栄養教室の様子

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♡今日の試食です♪

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2015年1月13日 (火)

栄養教室 「脂質異常症の食事療法」

2015年、最初の栄養教室を行いました。今年もまた、いつも元気でいられるように、 食事療法などの生活習慣改善に関する勉強を一緒にしていきましょう!

 今日のテーマは「脂質異常症の食事療法」でした。以前は「高脂血症」といわれていましたが、 コレステロールは高いだけが悪いわけではなく、今では悪玉と言われるLDLコレステロールと善玉と言われるHDLコレステロールの比率をみることが心臓血管病予防には重要と言われています。
 血液検査をされたときに、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールというのを見たことがありますか?LDLコレステロール÷HDLコレステロールが「2以上」の場合は動脈硬化の危険性が高くなります。LDLは下げて、HDLを高くすることが大切です。
 LDLコレステロールを下げるには、肉の脂や牛乳などの動物性脂肪を摂りすぎないようにしましょう。また、食物繊維を多く含む食品や抗酸化作用のある緑黄色野菜などを積極的に食べるようにしましょう。
 HDLコレステロールを上げるためには、まず禁煙です。たばこを吸われてる方は禁煙にチャレンジしてみましょう。それと、青魚など魚の油は積極的に摂るようにしましょう。運動も効果的です。
 HDLコレステロールとシーソーの関係にあるのが中性脂肪です。中性脂肪が高いとHDLコレステロールは低くなってしまいます。中性脂肪の高い方はまず、中性脂肪を下げましょう。甘いお菓子や果物、ジュース、アルコールなどは中性脂肪を増やします。それらは控えましょう。また、炭水化物を多く含む食品を控えるだけで、中性脂肪が下がることもよくあります。ごはんの量が多い方は控えめにしましょう。

 新しい年になりました。何か目標を決めて、達成できるように頑張りましょう。例えば、体重を5kg減らす、朝昼夕と規則正しく食事をするとか、1週間に3日以上はは30分歩くようにするとか、間食をやめるとか、禁煙するとか、お酒の量を減らすとか、麺類の汁は飲まないようにするとか、なんでも良いです。小さなことでも良いので、悪い週間を良い習慣に変えていきましょう。

♡栄養教室の風景と今回の試食サンプル♡

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2014年12月18日 (木)

栄養教室「体重コントロール」

本格的な冬が到来しました。12~1月はクリスマスや忘年会、お正月などで食べる、飲む機会が多くなります。

体重が増えやすい時期なので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意しましょう。
 
 今日の栄養教室は、「体重コントロール」についてお話しました。まず身長と体重からBMIを
算出して頂きました。BMIは肥満や痩せを知る国際的な指標ですることが。
18.5~25未満は標準。25以上は肥満と判定されます。みなさんはどうですか?
肥満の医学雑誌に、BMI30以上の人では、死亡率のリスクが増えるデータも出でいますので、太り過ぎには注意して下さい。
 食事で大切なポイントは、お菓子やアルコールなどはほどほどに控える、揚げ物や脂の多い肉は控える、ご飯やもちなど糖質の多い食品は摂り過ぎない、早食い、夜遅い食事に気を付けるなどが挙げられます。食事だけでなく、運動も取り入れて頂くと、基礎代謝量が増え、痩せやすく、リバウンドしにくい体を作ってくれるますので、体を動かす習慣を付けましょう。
 ダイエットは、食事制限を行うので長続きせず、リバウンドを繰り返す人がたくさんみえます。一大決心をしてダイエットを取り組んでいる人は、「甘い物は絶対に食べない」などという目標をたてますが、このような無理な目標は、失敗する可能性が高くなります。完璧主義の発想はやめ、できる範囲での目標をたて、継続的に行えるダイエットを行っていきましょう。
 栄養教室

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今日の試食♪

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2014年11月10日 (月)

栄養教室 「高血圧の食事療法」H26.11.7

木々の葉も色づき始め、見頃になってきました。これからますます気温が低くなってきます。風邪などひかないよう、バランスの良い食事、適度な運動、十分な休養を心がけましょう。
 さて、今回の栄養教室は「高血圧症の食事療法」というテーマでお話をさせていただきました。塩分を多く摂りすぎると血圧が上がりやすくなるというのはテレビなどでもよく耳にしたことがあるかと思います。しかし、血圧を上げてしまうのは塩分だけではありません。他にも、肥満、喫煙、過度の飲酒、運動不足、ストレス、睡眠不足、過労などが原因で血圧は上がりやすくなります。思い当たることのある方は1つでも良いので解消できるように頑張りましょう。
 食事ではやはり、塩分の摂り方が重要になります。おうちでの味付けはいかがですか?外食と比べて濃いですか?同じくらいですか?外食の味付けは濃い場合が多いです。特に、ラーメンやうどんなどの麺類はつゆも一緒に飲んでしまいがちです。1日の塩分摂取量の目安は6g未満といわれていますが、ラーメンはつゆ まで全て飲んでしまうと8gくらいの塩分を摂ることになってしまいます。普段飲んでしまっている方はできるだけ飲まないようにしましょう。他にも梅干しや漬け物、ハム、ウインナーなどの加工食品、インスタント食品などに塩分が多く含まれます。できるだけ控えましょう。
 反対に血圧を下げる働きのある栄養素がカリウムやマグネシウムやカルシウムなどのミネラルです。緑黄色野菜、大豆製品、乳製品、海藻類なども食事の中に取り入れるように意識するとこれらの栄養素も摂ることができます。
 毎日、おうちで血圧を測るようにして、自己管理を行うことがとても大切です。

Lecture

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2014年9月 8日 (月)

栄養教室「心不全の栄養教室」

日中はまだまだ暑いですが、朝晩は少し過ごしやすくなってきましたね。気温の変化が大きくなる季節です。寒いなと思ったときは一枚はおるなどして風邪をひかないようにしましょう。

 さて、今回の栄養教室のテーマは「心不全の栄養管理」ということでお話をさせていただきました。
 心不全とは、心臓のポンプ機能が低下した結果、全身の臓器が必要とする血液を十分に供給できなくなった状態をいいます。症状としては、息切れや呼吸困難、全身倦怠感、むくみ、体重増加などがあります。心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患や弁膜症、感染症などによって起こります。心不全を予防するためには、塩分と水分の摂り方が重要です。塩には水を引き寄せる力があるため、摂りすぎると体液量が増え、高血圧、むくみの原因になります。
 普段、摂る塩分の量はいかがですか?ラーメンやうどん、そば、そうめんなどの麺類、汁物、漬け物、干物、塩辛、明太子、加工食品などをよく食べる方は塩分の摂取量が多くなります。また、弁当や総菜を買って食べる機会が多かったり、外食に行く回数が多い方も塩分を摂りすぎている可能性があります。
 できるだけ、塩分を多く含む食品の量を少なくしたり、弁当や外食の回数を減らすようにし、薄味でバランスの良い食事を心がけましょう。
 その他にも、たばこ、お酒、運動不足、過労、寝不足などが心臓に影響を与えます。心不全になる前に生活習慣をひとつひとつ見直し、 改善していきましょう。
♡栄養教室の様子と本日の試食

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2014年8月 7日 (木)

栄養教室 「骨粗鬆症の食事療法」

平成26年8月6日(水)岐阜ハートセンターハートホールで栄養教室が開催され,多くの方に参加して頂きました。

8月の栄養教室のテーマは、「骨粗鬆症の食事療法」について桂川がお話させて頂きました。
 日本は高齢化が進み、65歳以上の方が全体人口の20%を超える超高齢社会となっており、
それと平行し、要支援・要介護になる方が急増しています。その原因の一つに骨粗鬆症が関係
しています。骨粗鬆症は骨の強度(骨の強さ)の低下によって、骨の中が鬆(す)が入ったようにスカスカの状態になる病気で、男性より女性に多い病気です。
骨粗鬆症になる原因として、遺伝が大きく影響しますが、加齢や閉経、喫煙、食事バランスが悪いなども関係してきます。
その他に糖尿病や慢性腎不全など特定の病気が影響することがありますので、気になる方は一度検査を受けることをおすすめします。
 
 骨粗鬆症の食事療法では、カルシウムを十分摂って頂くことが勧められています。
1日の目安量として700~800mgですが、日本人はなかなか摂れていないのが現状です。
牛乳やヨーグルトなどの乳製品や魚介類、豆腐や納豆などの大豆製品、小松などの青菜、ひじきなどの海藻類に多く含まれています。この中で、乳製品は、他の食品より吸収率が高いので、ヨーグルトか牛乳を1日約200ccは摂って頂くといいと思います。苦手な方は6Pチーズを1~2個食べて頂くことをお勧めします。
カルシウムだけでなく、骨を作る材料となる魚や肉、大豆製品などの蛋白質やカルシウムの吸収率を高めるビタミンD(魚・きのこ類・卵など)、骨への形成を助けるビタミンK(緑黄色野菜・納豆など)、骨のカルシウム濃度を調節するマグネシウム(野菜全般・大豆・ごまなど)を一緒に摂って頂くといいでしょう。
反対に、アルコールやコーヒーや玉露などのカフェインの多い食品やリンを多く含む食品(インスタント食品)、アルコールの摂り過ぎはカルシウムの吸収を妨げるので、注意して下さい。
 また食事だけでなく、運動することも効果的です。体重をかけることが重要となるので、ウォーキングやジョギング、エアロビックスなどの運動を日々に取り入れていきましょう。

骨粗鬆症予防におすすめレシピを紹介します。

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試食

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2014年7月 9日 (水)

栄養教室「栄養の基礎知識」

梅雨も本番、毎日じめじめとした日が続いていますね。気温も高くなってきますので、水分補給をこまめに行い、 熱中症にならないように注意しましょう。

 さて、今回の栄養教室は「栄養の基礎知識」というテーマでお話をさせていただきました。食材の中には様々な栄養素が含まれています。タンパク質、脂質、炭水化物を3大栄養素といいます。それに、ビタミンとミネラルを加えて5大栄養素といいます。
タンパク質は肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれています。脂質は動物性と植物性があります。
炭水化物はごはん、パン、麺類、芋類、果物などに多く含まれています。
ビタミン、ミネラルは体の調子を調えたり、免疫力を高めたりするのに欠かせない栄養素です。不足すると風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったりしてしまいます。
ごはんを軽めに1杯と肉や魚などのおかずが1品、野菜のおかずが2品というスタイルがおすすめです。
いろいろなものを偏りなく食べることが大切です。麺類や丼などは炭水化物の摂りすぎになってしまうので、ときどき食べる程度にしましょう。
お菓子や果物、アルコールなどの嗜好食品は楽しむ程度でほどほどに摂るようにすると良いです。
一度にたくさん食べ過ぎることなく、薄味でバランスの良い食事を心がけましょう。

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2014年6月 6日 (金)

栄養教室『脂質異常症の食事療法』

 

今年もまた梅雨の季節がやって来ました。ぐずついたお天気が続きますが、体調管理には気を付けて下さい。

今月の栄養教室のテーマは『脂質異常症の食事療法』についてお話させて頂きました。

最近、健康番組でもこのテーマは多く取り上げられており、みなさんにとって関心のあるテーマだと思います。 脂質異常症とは、血液中の脂質、具体的にはLDLコレステロールや中性脂肪が基準値より高く、HDLが低い場合に診断されます。 ほとんどの場合、自覚症状がないので、血液検査をして初めてわかることが多いです。その状態を放っておきますと、心筋梗塞、脳卒中などの疾患の原因となります。そして、肥満や高血圧、喫煙、ストレス、高血糖、運動不足などが加わりますと、動脈硬化に起因する疾患リスクが高くなりますので、生活習慣を見直すことが重要となります。

 栄養面では、食事で取り入れて頂きたい3つのポイントがあります。①抗酸化食品のビタミンACE(エース) ②食物繊維 ③EPAです。 ①の抗酸化食品はLDLコレステロールの酸化を防いでくれる重要な食品です。ビタミンAが多く含まれるほうれん草、ピーマンなどの緑黄色野菜や野菜・果物に多いビタミンC、植物油(油の中ではひまわり油が多い)、くるみなどのビタミンEを食事の中に取り入れて頂くといいと思います。また大豆やごまにも抗酸化作用があるので、積極的に摂って頂くといいと思います。②の食物繊維は、血液中のLDLコレステロールの上昇を抑える働きがあります。特にきのこ・海藻、こんにゃくなどに含まれる水溶性食物繊維がその働きがありますので、野菜だけでなく、 きのこ・海藻も摂るようにしましょう。③のEPAは、油脂の種類で、魚に含まれ、特に青魚に多く含まれています。中性脂肪を下げ、血液凝固機能の改善などの効果が期待できますので、魚も積極的に摂るようにしましょう。  油=コレステロールが上がるというイメージがありますが、魚の油や植物油を摂ったからといって上がりません。むしろ適度に摂って頂くことが大事になります。肉の脂身や乳製品、スナック菓子などに含まれる飽和脂肪酸やアイスやクッキーなどの多く含まれるトランス脂肪酸は摂り過ぎますとLDLコレステロールが上がりますので、注意して下さい。

今回の栄養教室の試食のレシピを紹介します。

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栄養教室の様子と試食サンプルです。

Lecture

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2014年5月12日 (月)

栄養教室「体重コントロール」

  新緑のきれいな季節になりました。寒暖の差が大きい季節でもありますので、バランスの良い食事をしてしっかりと免疫力をアップさせて風邪などひかないようにしていきましょう。
 今月は「体重コントロール」というタイトルでお話をさせていただきました。メタボリックシンドロームなどという言葉をよく耳にし、なんとなく太っていることは良くないということはみなさんご存知だと思います。
 体重が多すぎると心筋梗塞や糖尿病、脂質異常症、高血圧症などを発症する危険が高まります。ただ、やせ過ぎていても免疫力が低下したり病気になったときに回復が遅かったりと良くないこともあります。標準体重を維持することが大切です。
 BMIをご存知ですか?体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で18.5~25までが標準と言われています。一度計算してみましょう。
 太りすぎている方は、生活習慣を見直してみましょう。朝だいたい同じ時間に起きて、朝食をとり、夜22時~23時頃までには寝るということを心がけてみてください。朝食を抜いたり、夜遅くまで起きていたりすると代謝が悪くなり、太りやすいからだを作ってしまいます。
 食事では、全体的に食べる量を減らすだけではなく、ビタミンやミネラルを多く含む野菜、肉、魚、卵、大豆製品などはしっかりと食べるようにして代謝をよくしましょう。減らすべきものは甘いお菓子やジュース、菓子パン、揚げ物、ごはんや麺類などです。単品ではなく、定食という形で食事を摂るようにすると良いですね。
 反対にやせ過ぎてしまっている方は、油で上手にカロリーを摂りましょう。今回の試食では、動脈硬化予防に効果的と言われいるα-リノレン酸を多く含むえごま油を使ったサラダをご紹介しました。摂ったほうが良いと言われる油もあります。カロリーばかりを気にせず、油の種類にも注目して良い油は食事の中に取り入れるようにしていくと良いです。
 次回は脂質異常症のお話です。もう少し詳しく油のお話もしますので、お時間のある方はぜひご参加ください。

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2014年4月15日 (火)

栄養教室『糖質制限食~応用編~』

暖かな春の日差しが何より嬉しい季節となりました。

今月の栄養教室もたくさんの方に参加して頂きました。

 今回の栄養教室のテーマは『糖質制限食~応用編~』ということで、糖質のお話だけでなく、魚や肉、大豆などの蛋白質や油などの脂質、野菜などの摂り方についてもお話させて頂きました。
糖質制限食とは、食後、急激に血糖値を上昇させる栄養素「糖質」の摂取量を制限することで、食後の血糖上昇を防ぐという考え方です。それによる効果は、血糖コントロールや中性脂肪の改善、体重減少などが挙げられます。そのため、糖尿病の方はご飯や麺類、パン、芋類、果物、砂糖などの摂り過ぎに注意して下さい。特に甘いお菓子やジュースは血糖値に影響しやすいので、控えることをおすすめします。外食に行かれる機会も多いと思いますが、味噌煮込みうどんやカレーライスや丼物、お寿司などは糖質がたくさん入っていますので、注意して下さい。また、玄米や全粒粉のパンは糖質が少ないと思っている方もみえると思いますが、含有している糖質量は、白米や白パンとほとんど変わりませんので、精製されているものは大丈夫と思わないようにして頂きたいと思います。
 
現在、スーパーでは、血糖値がほとんど上がらない糖(エリスリトール)だけを使っている砂糖やコンビニ(ローソン)では、大豆粉や小麦の胚芽、表皮(小麦粉にならない部分)を使用したパンなど低糖質食品が売っていますので、活用されてもいいかと思います。
 糖質を減らす分、その他の栄養素はしっかり摂って頂く必要があります。魚や肉、大豆・大豆製品などの蛋白質は、色々な種類をバランスよく摂って下さい。油は減らす方がいますが、オリーブオイルやサラダ油などを炒め物などで摂るようにして下さい。揚げ物は△です。野菜は毎食摂るようにして頂き、きのこ・海藻類も積極的に摂って頂くといいと思います。
 
糖質制限食は、腎臓が悪い方や肝硬変の方は蛋白質制限が必要となり、膵炎の方は脂質制限が必要となるので、蛋白質や脂質を多く摂ることになる糖質制限には注意が必要です。また経口血糖降下剤を内服されている方やインスリン注射を打っている方も低血糖を起こす可能性がありますので、糖質制限食を行う際は、担当医師に相談して下さい。

 

 

 

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