2015年、最初の栄養教室を行いました。今年もまた、いつも元気でいられるように、 食事療法などの生活習慣改善に関する勉強を一緒にしていきましょう!
今日のテーマは「脂質異常症の食事療法」でした。以前は「高脂血症」といわれていましたが、 コレステロールは高いだけが悪いわけではなく、今では悪玉と言われるLDLコレステロールと善玉と言われるHDLコレステロールの比率をみることが心臓血管病予防には重要と言われています。
血液検査をされたときに、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールというのを見たことがありますか?LDLコレステロール÷HDLコレステロールが「2以上」の場合は動脈硬化の危険性が高くなります。LDLは下げて、HDLを高くすることが大切です。
LDLコレステロールを下げるには、肉の脂や牛乳などの動物性脂肪を摂りすぎないようにしましょう。また、食物繊維を多く含む食品や抗酸化作用のある緑黄色野菜などを積極的に食べるようにしましょう。
HDLコレステロールを上げるためには、まず禁煙です。たばこを吸われてる方は禁煙にチャレンジしてみましょう。それと、青魚など魚の油は積極的に摂るようにしましょう。運動も効果的です。
HDLコレステロールとシーソーの関係にあるのが中性脂肪です。中性脂肪が高いとHDLコレステロールは低くなってしまいます。中性脂肪の高い方はまず、中性脂肪を下げましょう。甘いお菓子や果物、ジュース、アルコールなどは中性脂肪を増やします。それらは控えましょう。また、炭水化物を多く含む食品を控えるだけで、中性脂肪が下がることもよくあります。ごはんの量が多い方は控えめにしましょう。
新しい年になりました。何か目標を決めて、達成できるように頑張りましょう。例えば、体重を5kg減らす、朝昼夕と規則正しく食事をするとか、1週間に3日以上はは30分歩くようにするとか、間食をやめるとか、禁煙するとか、お酒の量を減らすとか、麺類の汁は飲まないようにするとか、なんでも良いです。小さなことでも良いので、悪い週間を良い習慣に変えていきましょう。
♡栄養教室の風景と今回の試食サンプル♡
本格的な冬が到来しました。12~1月はクリスマスや忘年会、お正月などで食べる、飲む機会が多くなります。
日中はまだまだ暑いですが、朝晩は少し過ごしやすくなってきましたね。気温の変化が大きくなる季節です。寒いなと思ったときは一枚はおるなどして風邪をひかないようにしましょう。
平成26年8月6日(水)岐阜ハートセンターハートホールで栄養教室が開催され,多くの方に参加して頂きました。
骨粗鬆症予防におすすめレシピを紹介します。
試食
梅雨も本番、毎日じめじめとした日が続いていますね。気温も高くなってきますので、水分補給をこまめに行い、 熱中症にならないように注意しましょう。
今年もまた梅雨の季節がやって来ました。ぐずついたお天気が続きますが、体調管理には気を付けて下さい。
今月の栄養教室のテーマは『脂質異常症の食事療法』についてお話させて頂きました。
最近、健康番組でもこのテーマは多く取り上げられており、みなさんにとって関心のあるテーマだと思います。 脂質異常症とは、血液中の脂質、具体的にはLDLコレステロールや中性脂肪が基準値より高く、HDLが低い場合に診断されます。 ほとんどの場合、自覚症状がないので、血液検査をして初めてわかることが多いです。その状態を放っておきますと、心筋梗塞、脳卒中などの疾患の原因となります。そして、肥満や高血圧、喫煙、ストレス、高血糖、運動不足などが加わりますと、動脈硬化に起因する疾患リスクが高くなりますので、生活習慣を見直すことが重要となります。
栄養面では、食事で取り入れて頂きたい3つのポイントがあります。①抗酸化食品のビタミンACE(エース) ②食物繊維 ③EPAです。 ①の抗酸化食品はLDLコレステロールの酸化を防いでくれる重要な食品です。ビタミンAが多く含まれるほうれん草、ピーマンなどの緑黄色野菜や野菜・果物に多いビタミンC、植物油(油の中ではひまわり油が多い)、くるみなどのビタミンEを食事の中に取り入れて頂くといいと思います。また大豆やごまにも抗酸化作用があるので、積極的に摂って頂くといいと思います。②の食物繊維は、血液中のLDLコレステロールの上昇を抑える働きがあります。特にきのこ・海藻、こんにゃくなどに含まれる水溶性食物繊維がその働きがありますので、野菜だけでなく、 きのこ・海藻も摂るようにしましょう。③のEPAは、油脂の種類で、魚に含まれ、特に青魚に多く含まれています。中性脂肪を下げ、血液凝固機能の改善などの効果が期待できますので、魚も積極的に摂るようにしましょう。 油=コレステロールが上がるというイメージがありますが、魚の油や植物油を摂ったからといって上がりません。むしろ適度に摂って頂くことが大事になります。肉の脂身や乳製品、スナック菓子などに含まれる飽和脂肪酸やアイスやクッキーなどの多く含まれるトランス脂肪酸は摂り過ぎますとLDLコレステロールが上がりますので、注意して下さい。
今回の栄養教室の試食のレシピを紹介します。
栄養教室の様子と試食サンプルです。
暖かな春の日差しが何より嬉しい季節となりました。
今月の栄養教室もたくさんの方に参加して頂きました。
今回の栄養教室のテーマは『糖質制限食~応用編~』ということで、糖質のお話だけでなく、魚や肉、大豆などの蛋白質や油などの脂質、野菜などの摂り方についてもお話させて頂きました。
糖質制限食とは、食後、急激に血糖値を上昇させる栄養素「糖質」の摂取量を制限することで、食後の血糖上昇を防ぐという考え方です。それによる効果は、血糖コントロールや中性脂肪の改善、体重減少などが挙げられます。そのため、糖尿病の方はご飯や麺類、パン、芋類、果物、砂糖などの摂り過ぎに注意して下さい。特に甘いお菓子やジュースは血糖値に影響しやすいので、控えることをおすすめします。外食に行かれる機会も多いと思いますが、味噌煮込みうどんやカレーライスや丼物、お寿司などは糖質がたくさん入っていますので、注意して下さい。また、玄米や全粒粉のパンは糖質が少ないと思っている方もみえると思いますが、含有している糖質量は、白米や白パンとほとんど変わりませんので、精製されているものは大丈夫と思わないようにして頂きたいと思います。
現在、スーパーでは、血糖値がほとんど上がらない糖(エリスリトール)だけを使っている砂糖やコンビニ(ローソン)では、大豆粉や小麦の胚芽、表皮(小麦粉にならない部分)を使用したパンなど低糖質食品が売っていますので、活用されてもいいかと思います。
糖質を減らす分、その他の栄養素はしっかり摂って頂く必要があります。魚や肉、大豆・大豆製品などの蛋白質は、色々な種類をバランスよく摂って下さい。油は減らす方がいますが、オリーブオイルやサラダ油などを炒め物などで摂るようにして下さい。揚げ物は△です。野菜は毎食摂るようにして頂き、きのこ・海藻類も積極的に摂って頂くといいと思います。
糖質制限食は、腎臓が悪い方や肝硬変の方は蛋白質制限が必要となり、膵炎の方は脂質制限が必要となるので、蛋白質や脂質を多く摂ることになる糖質制限には注意が必要です。また経口血糖降下剤を内服されている方やインスリン注射を打っている方も低血糖を起こす可能性がありますので、糖質制限食を行う際は、担当医師に相談して下さい。