栄養教室 Feed

2016年2月12日 (金)

栄養教室 『脂質異常症の食事療法』

今月の栄養教室は、『脂質異常症の食事療法』について、油脂の摂り方を中心にお話させて頂きました。
 
 脂質異常症とは、血液中の脂質、具体的にはLDLコレステロールや中性脂肪が基準値より高く、HDLが低い場合に判断されます。
ほとんどの場合、自覚症状がないので、血液検査をして初めて分かることが多いです。この状態を放置し、肥満や高血圧、喫煙、運動不足などが加わることで、動脈硬化に起因する疾患リスクが高くなるので、生活習慣を見直していくことが重要となります。
今回は油脂と中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールとの関係に注目してみました。
油脂には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分類されます。不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類され、多価不飽和脂肪酸は、さらにオメガ3とオメガ6に分類されます。
飽和脂肪酸は肉などの脂肪やバターなどの乳製品に含まれており、過剰摂取はLDLコを上げる原因になりますが、飽和脂肪酸中のラウリン酸を摂取することでHDLコレステロールを上げる効果も報告されています。
一価不飽和脂肪酸はオリーブオイル、キャノーラ油に含まれており、LDLコレステロールを下げる効果がありますが、その作用は弱いです。HDLコレステロールは変化させません。オメガ3は青魚やえごま・亜麻仁油に含まれており、LDLコレステロールは変化させませんが、えごまや亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸の過剰摂取はHDLコレステロールを下げてしまいます。青魚などに含まれるEPAは中性脂肪を下げる効果
があります。オメガ6はごま油や大豆油などに含まれており、LDLコレステロールを下げる効果があり、過剰摂取はHDLコレステロールを下げる効果があります。
それぞれの油はバランスよく摂ることが大切で、飽和脂肪酸3:一価不飽和脂肪酸4:多価不飽和脂肪酸3の比率が理想とされています。
 
今日の試食の一品を紹介します。「人参しりしり」です♪
人参しりしりは沖縄料理です。スライサーで細くおろした人参と卵を炒めて調味料で味付けしたシンプルな料理です。今回炒める油にラウリン酸が多いココナッツ
オイルを使用してみました。ココナッツオイルは美容効果もあります。是非自宅で作ってみて下さいね。

Photo 栄養教室の様子

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2016年1月12日 (火)

栄養教室「痛風・高尿酸血症の食事」

新しい年を迎え、みなさんどのようにお過ごしですか?年末年始、食べ過ぎたりしていませんか?
増えてしまった体重はできるだけ早めに戻せるように食事の内容、量、間食に気をつけましょう。

今月は「痛風・高尿酸血症の食事」についてお話をさせていただきました。

高尿酸血症とは血液中に尿酸という物質が異常に増えた状態で、放っておくと関節などに炎症を起こします。風が吹いただけでも痛いと言われるくらいの激痛が起こります。その状態を痛風発作といいます。この痛風発作は食事や運動などの生活習慣を改善するだけで予防することができます。
痛風発作を予防するためには以下のことが大切です。
①肥満を解消する。
②水分をしっかり摂る。
③お酒を控える。
④肉や魚などをたくさん食べ過ぎないようにする。
⑤野菜をたっぷり食べるようにする。
⑥ストレスをためないようにする。
太っている人は痛風になりやすいと言われています。食事内容、食べる時間、間食の量など見直してみましょう。
水分をしっかり摂ることで、尿酸を体外に排出することができます。炭酸飲料やジュースなど甘い飲み物は逆効果になります。水やお茶などでしっかりと水分を摂るようにしましょう。
アルコールの飲みすぎは尿酸値を高めます。ビールには尿酸の素となるプリン体を含んでいます。1日500mlまでにしましょう。週1日は休肝日を設けることも大切です。
肉や魚にもプリン体は多く含まれます。レバーや魚の内臓には特にプリン体が多く含まれるので注意が必要です。
積極的に食べていただきたいのが、ひじきなどの海藻類、ごぼうなどの根菜類、キャベツなどの葉物野菜です。
不足しがちなアルカリ性の食品も積極的に摂るようにして尿をアルカリ性に傾けると良いです。
ストレスや疲労も尿酸値を上げてしまいます。軽い運動などをして上手に気分転換をしましょう

次回は2月9日(火)「脂質異常症の食事」というテーマでお話を致します。ぜひご参加ください。

♡栄養教室の様子

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♡今回の試食

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2015年12月14日 (月)

栄養教室 「運動と栄養~ロコモってなぁに?~」

今回の栄養教室は、「運動と栄養~ロコモってなぁに?~」というテーマでお話させて頂きました。
みなさんロコモという言葉は聞いたことがありますか?ロコモとは、運動器(筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板など)の障害のために立つ・歩くといった機能の低下をきたした状態を ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)といいます。進行すると介護が必要になるリスクが高くなり、日常生活に支障をきたします。
要介護と聞くと、シニア世代の話と思われることが多いです。しかし子供や成人から適切な食事や運動を心がけることで、将来のロコモを予防することにつながります。
片脚立ちで靴下がはけない方や階段をのぼるのに手すりが必要な方、2kg以上の荷物を持つのが困難な方などは注意が必要です。
 
食事療法としては、ご飯やパンなどの糖質、魚や肉、大豆・大豆製品などのたんぱく質、ナッツ類やえごま、オリーブオイルなどの脂質、野菜や海藻、きのこ類などのビタミンやミネラルの5大栄養素をしっかり摂ることが基本です。ロコモは運動器の障害で起こるため、骨や筋肉を作る栄養素を摂ることも重要になります。
骨を作る栄養素はカルシウムです。カルシウムは牛乳やヨーグルトなどの乳製品や魚介類、豆腐や納豆などの大豆製品、小松などの青菜、ひじきなどの海藻類に多く含まれています。
この中で、乳製品は、他の食品より吸収率が高いので、ヨーグルトか牛乳を1日約200ccは摂って頂くといいと思います。苦手な方は6Pチーズを1~2個食べて頂くことをお勧めします。プラスしてカルシウムの吸収率を高めるビタミンD(魚・きのこ類・卵など)、骨への形成を助けるビタミンK(緑黄色野菜・納豆など)、骨のカルシウム濃度を調節するマグネシウム(野菜全般・大豆・ごまなど)を一緒に摂って頂くといいでしょう。逆に骨を衰えさせるリンの多い食品(インスタント食品やスナック菓子など)
や大量のアルコール、塩分の多い食品には注意して下さい。
筋肉をつくる栄養素はたんぱく質です。人のカラダの約16%はたんぱく質でできています。たんぱく質は20種類のアミノ酸が組み合わさって作られます。
その中で筋肉を構成するアミノ酸はバリン・ロイシン・イソロイシンで、総称してBCAA(分岐鎖アミノ酸)と言います。BCAAは、魚介類や肉類、チーズや大豆、卵に多く含まれますので、運動とプラスして一緒に摂ることをおすすめします。摂るタイミングとしては運動後1-2時間以内に糖質と一緒に摂ることで筋肉増量・増強につながります。
運動時は脱水になりやすく、パフォーマンスを維持するためにこまめな水分補給を忘れずにして下さい。
 
今日の試食の一つは、「タイ風春雨サラダ♪」です。アジアや東南アジア中心に使用されている「ナンプラー」を使用して作りました。
ナンプラーは魚を塩と一緒に漬け込み、発酵させたもので、魚のアミノ酸と核酸を含んでいるため濃厚なうまみを有しています。レシピを添付します。是非自宅でも作ってみて下さい。
栄養教室の様子

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試食

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♡♡

タイ風 春雨サラダのレシピ

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2015年11月 6日 (金)

栄養教室「腎臓を守るための食事」

11月の栄養教室のテーマは「腎臓を守るための食事」でした。
腎臓の働きが悪くなると尿が出にくくなり、老廃物が体に溜まります。そのため、むくみが出たり、体がだるくなったりします。さらに悪化すると人工透析と言って、人工的に老廃物をろ過することが必要となってきます。身体的にも精神的にも負担が大きくなります。
大切なのは予防です。腎臓の機能がやや落ちてきていると言われたことのある方は食事などの生活習慣を見直してみましょう。
腎臓を守るために重要となるのは、
①タンパク質を摂りすぎないようにする。
②エネルギー(カロリー)の不足がないようにする。
③塩分は極力控える。
です。

さらに、重症になってくるとカリウムやリンも制限が必要になってきます。
タンパク質は肉や魚、卵、大豆製品に多く含まれていますが、それだけではなく、ごはんやパン、麺類などにも含まれています。タンパク質を調整した特殊なごはんやパンを使うことで、肉や魚のボリュームを確保することができます。

今回の栄養教室ではそのようなごはんを試食にお配りしました。
適切なエネルギーを確保することも大切です。オリーブオイルなど新鮮な植物油を利用してエネルギー不足にならないようにしましょう。
そして、できるだけ薄味をこころがけましょう。うどんやラーメンなどの麺類のつゆにはたくさんの塩分が含まれています。つゆは残すようにしましょう。他には、漬け物、明太子、塩辛、魚の干物、練り製品、肉加工食品などに塩分が多く含まれています。これらを普段からよく食べている方は、塩分を摂りすぎている可能性がありますので、控えると良いです。
栄養教室の中では、調味料をあまり使わなくてもおいしく食べられる工夫についてお話をしました。

次回は12月11日(金)に「栄養と運動~ロコモってなぁに?」というテーマでお話をします。ぜひ、ご参加ください。

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2015年10月 7日 (水)

栄養教室 「栄養改善!~やせすぎも危険!?~」

今回のテーマは「栄養改善!~やせすぎも危険!?~」についてお話させて頂きました。
 
これまでの栄養教室は、糖尿病や高血圧などのテーマで食事制限のお話が多かったです。
しかし今回は、やせており、低栄養の方に注目し、しっかり食べることがどれだけ重要なのか講義させて頂きました。
 
みなさん低栄養という言葉を知っていますか?低栄養とは、たんぱく質とエネルギーが不足した状態や健康な体を維持し活動するのに必要な栄養素が足りない状態をいいます。
低栄養になると、免疫力や体力が低下し病気にかかりやすくなる、骨量が減少し、骨折リスクが高くなるなど、色々な症状がおきやすくなり警戒が必要です。
低栄養は本人も周囲も気づきにくいものです。健康診断を受けたら、BMI(体格指数)、体重変化、血清アルブミン値を確認すると、低栄養の早期発見ができます。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求めることができ、BMI18.5未満を「やせ」と判定され、これより下がるほど死亡率が高くなります。
体重変化は体重が6ヵ月間に2~3kg減少または体重減少が1ヵ月に5%未満、3ヵ月に7.5未満、6ヵ月に10%未満の場合は、適正な栄養補給によって体重改善の可能
な段階として低栄養の中リスクとされ、体重減少率がそれを上回る場合は高リスクと判断されます。
血清アルブミン値は血液中の主要なたんぱく質で、3.5g/dl未満の場合、低栄養の一つの目安となります。ただし、脱水や炎症反応の影響を受けることがあるので、アルブミンだけではなく、体重変化やBMIも一緒にみていくことが必要です。
 
栄養療法としては、基本的にバランスの整った食事をしっかり摂ることが大切です。バランスの良い食事とは、炭水化物と脂質、蛋白質の三大栄養素とビタミン、ミネラルを毎食の食事の中に取り入れることです。
炭水化物は、ご飯、麺、パンなど。脂質は、オリーブオイルなどの油やナッツ類、肉や魚に含まれる脂など。
たんぱく質は、魚類や肉類、乳製品、卵、大豆・大豆製品など。ビタミンとミネラルは、野菜や海藻、きのこ類、果物など。
また魚や肉、大豆などのたんぱく質が多く含まれる食材にもビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。このような食材をいつもセットで食べて下さい。
献立のポイントとしては、カロリーの摂れる油を控え過ぎないこと、たんぱく質と野菜は3食で使用する食材をなるべく変えること、肉は1週間の中で鶏肉を中心にし、豚肉・牛肉をバランスよく摂るようにして下さい。食欲がないときは、少量で効率よく栄養を摂るようにしましょう。例えば、ご飯に卵とごま油を入れて、たまごかけご飯にしたり、チーズや鶏肉、牛乳、玉葱やしめじを入れ、チーズリゾットにするなど、栄養をプラスしていきましょう。
 
肥満やメタボなどが今まで注目されてきましたが、高齢者にとって低栄養は、はるかに警戒が必要です。最近食欲がなく、体重が減っている人はもう低栄養状態になっている可能性があります。しっかり食事を摂り、1回でたくさん食べられないときは何回かに分け、なるべく栄養を摂取していきましょう。
 

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今日の試食です♪
ガーリックシュリンプです。
えびは低カロリーで高たんぱく質の食材です。効率よく栄養を摂るために、オリーブオイルに漬けてから、焼くときにバターを使用し、カロリーアップをはかりました。ハワイのオアフ島が発祥の食べ物です♪

Recipe

 
 
 
 
 
 

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2015年9月 3日 (木)

栄養教室「体重コントロール」

秋の長雨でしょうか。すっきりしないお天気が続きますが、栄養教室当日はとても良いお天気となりました。
さて、秋といえば、ぶどうや梨、柿、さつま芋、栗など、美味しい物が旬を迎える季節ですが、体重の増加が気になりませんか?

今回の栄養教室のテーマは「体重コントロール」です。
肥満は生活習慣病である糖尿病や高血圧、心臓病などの病気になる危険性を高めるといわれています。やせすぎはよくありませんが太りすぎもよくありません。
BMIをご存知ですか?BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で18.5~25までが標準体重です。70歳以上の方は21.5~25までが標準となります。一度計算してみましょう。
標準体重より多かった方は少し減量が必要です。普段の生活習慣はいかがですか?どんなものをよく食べますか?麺類やごはん、パン(菓子パン)など炭水化物を多く含む食品ばかりを摂っていると太りやすくなります。今まで、ラーメン+チャーハンなど炭水化物を多く摂っていた方はラーメンだけにすると良いです。間食に菓子パンや和菓子、洋菓子などをよく食べる方は量や回数を減らしましょう。
それと、体重を減らすために重要なのは、タンパク質やビタミン、ミネラルをきちんと摂ることが大切です。肉や魚、卵、大豆製品を食事の中に摂り入れましょう。野菜やきのこ類、海藻類なども意識して食べるようにしましょう。野菜やきのこ、海藻類には食物繊維が多く含まれています。食物繊維は血糖の上昇を緩やかにし、肥満を防ぎます。食事の最初に野菜を食べるようにしましょう。
食事の他にも、運動不足、睡眠不足、ストレスなどが肥満に影響します。生活習慣全体を一度見直してみましょう

栄養教室の様子

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本日の試食

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2015年8月 6日 (木)

栄養教室 『貧血予防の食事療法について』

今回の栄養教室のテーマは『貧血予防の食事療法について』お話させて頂きました。

 
 貧血とは、赤血球あるいは、赤血球内にあるタンパク質のヘモグロビンの量が正常値より少ない状態をいいます。赤血球またヘモグロビンの量が減ると、身体は酸素不足になり、様々な不調が現れます。
 貧血は、男性より女性に多い病気で、その大半が鉄が不足して起きる鉄欠乏性貧血です。その他に、血液を作る骨髄の働きが低下するために起こる再生不良性貧血や赤血球が作られる時に必要なビタミンB12や葉酸が不足して赤血球が減少する悪性貧血、赤血球が破壊されることによって起こる溶血性貧血、慢性腎不全患者さんに発症する腎性貧血などがあります。症状として、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、息切れ、頭痛などが現れますが、穏やかに進行すると症状に現れないことがあります。
 食事療法としては、食品に含まれる鉄分ヘム鉄非ヘム鉄を摂るようにしましょう。ヘム鉄は魚や魚介類、肉に多く含まれ、非ヘム鉄は、穀物や野菜、海藻、卵、乳製品、大豆・大豆製品に含まれています。
ヘム鉄の方が非ヘム鉄より吸収率が良いので、積極的に摂るようにしましょう。非ヘム鉄も良質な蛋白質と一緒に摂ると吸収率が上がります。またビタミンやミネラル不足は貧血につながるので、特にビタミンCを摂るようにしましょう。ビタミンCは鉄を吸収しやすい形に変えてくれます。水に溶けやすく、熱に弱い性質があるので、生で食べることがおすすめです。ビタミンCは、いちごやオレンジなどの果物やパプリカやピーマンなどに含まれています。
  その他に、銅や葉酸、ビタミンB12などの栄養素を摂るようにしましょう。銅は魚介類や種実類に多く、一般的な食事をしていれば、不足することはありません。葉酸はブロッコリーなどの野菜類や豆類などの植物性の食品に入っています。ビタミンB12は、魚介類や卵黄、チーズに多く含まれています。このように、貧血予防には、肉、魚、卵、大豆・大豆製品などのたんぱく質や野菜をしっかり摂り、バランスの良い食事を心がけることが重要となります。
 
今日の試食です♪
 炊き込みカレーピラフは、炊飯器を使用しており、スイッチひとつで一品料理の完成です。
具材には、ビタミンCが多いパプリカやピーマン、ヘム鉄が多い鶏肉を使用しています。またカレー粉が入っており、香辛料は胃酸の分泌を高め、鉄やビタミンB12の吸収を促進させるので、おすすめです。
 

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栄養教室の様子

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本日の試食

 

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2015年7月 3日 (金)

栄養教室「高血圧症の食事療法」

今回の栄養教室は「高血圧症の食事療法」というテーマでお話をさせていただきました。

暑い中、たくさんの方が参加してくださいました。                                                             
血圧とは、心臓から送りだされた血液が血管に与える圧力のこといいます。その血圧が
常に高い状態を高血圧といいます。

高血圧の状態ではあまり症状はありませんが、そのまま放っておきますと、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、腎不全など命に関わるような重大な病気につながります。それらの病気を予防するためにも、血圧のコントロールはとても大切です。


みなさんは、おうちで血圧を測っていますか?

まずはご自分の血圧がどのくらいなのかを知っておくことが大切です。

基準値(140/90)よりも高い方は、生活習慣を見直してみましょう。

血圧を上げる要因は肥満、塩分の摂りすぎ、ストレス、喫煙、過度の飲酒、運動不足などです。

太っている方はまず、全体的に食べる量を見直して減量をこころがけましょう。
麺類(ラーメン、うどん、そばなど)をよく食べる方は塩分を摂りすぎている傾向があります。
特に、つゆを飲んでしまう方は要注意です。つゆはおいしいですが、塩分がとてもたくさん
含まれています。必ず残すようにしましょう。

ハムはウインナーなどの加工食品や練り製品も塩分を多く含みます。

明太子、塩辛などの塩蔵品も控えるようにしましょう。
料理では、新鮮で旬の物を使用したり、香味野菜(にんにく、しょうが、大葉、ねぎなど)を使ったり、酢やレモンなどの酸味を使うと薄味でもおいしく食べることができます。
それと、計量スプーンを使って料理をすることをおすすめします。目分量で料理をしているとつい、調味料を入れ過ぎてしまうことがあるので、少しずつ足すようにしましょう。

 高血圧を予防するには運動も大切です。なるべく、歩くようにこころがけましょう。

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2015年6月 5日 (金)

栄養教室『心不全の栄養管理』

今日の栄養教室は、『心不全の栄養管理』についてお話させて頂きました。

心臓はからだに十分な酸素と栄養がいきわたるよう血液を循環させるポンプの働きをしています。
 しかし心不全になりますと、ポンプの働きが弱くなり、全身へきれいな血液を上手に送れない状態となり、むくみや息切れ、身体がだるい、手足の冷感、咳・痰が出る、夜間頻尿などといった症状が出てきます。
 食事療法では、まず塩分を摂り過ぎていないか確認をしています。
減塩のポイントは、薄味に慣れることが重要で、塩分計などを使用し、自宅の味付けが濃いのか薄いのか確認して頂くことをおすすめしています。
 また麺類を食べる回数が多く汁まで飲んでしまう方は1日に摂ってよい塩分量を超えてしまう恐れがあるので、汁は必ず残すようにしましょう。
 漬物や梅干し、佃煮、インスタント食品、干物などは塩分が多いので注意して下さい。レモン汁やゆず、すだちなどの酸味やにんにく・生姜・ハーブなどの香辛料を利用したり、だしパックを使用することは減塩につながります。
 その他に、水分の摂り過ぎ(個人によって異なる)や食欲低下、過度な飲酒は心不全を悪化させる原因となるので、注意して下さい。
 日常生活では、十分な睡眠と休養をとり、夏冷房の効き過ぎた部屋からそうではない所に出ると血圧が上昇するので、、外気との温度差が5度以上にならないように注意して下さい。
 また、内服や毎日体重測定を行うことを習慣づけて下さい。体重が3日で2kg以上
増える場合は、水が溜まっている証拠となります。
 
今日の試食です♪
市販のがんもどきより手作りの方が塩分を調節できるのでおすすめです。

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①かじきステーキ       ②野菜たっぷりがんもどき         ③カラフルジュレサラダ

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講演会の様子

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2015年4月 9日 (木)

栄養教室『糖質制限食~基本編~』

今回の栄養教室のテーマは『糖質制限食~基本編~』についてお話させて頂きました。

  糖質制限食とは、ご飯やパン、麺などの糖質の多い食品を控え、食後の血糖上昇を防ぐ食事療法のことで、当院でも糖尿病や肥満、中性脂肪の高い患者さんにおすすめしています。
重症度に合わせて、糖質が多い食品の控える量を調節していますので、カロリーコントロール食より、取り組みやすいという意見も聞かれます。
  糖質の多い食品は、菓子類やジュース類、ご飯や麺類などの主食、芋類や果物、とうもろこしや砂糖などがあります。菓子類やジュース類は血糖値以外にも、中性脂肪やコレステロールが上がりやすいので、特に控えてほしい食品となります。
  ご飯やパン、麺類などの主食はほとんど毎食食べるので、現在より量を減らすことで血糖コントロールが良くなります。
 外食に行かれる場合が多いと思いますが、、味噌煮込みうどんやカレーライスや丼物、お寿司などは糖質がたくさん入っていますので、注意して下さい。
 玄米や全粒粉のパンは糖質が少ないと思っている方もみえると思いますが、含有している糖質量は、白米や白パンとほとんど変わりませんので、精製されているものは大丈夫と思わないようにして頂きたいと思います。
 
 糖質制限食は、腎臓が悪い方や肝硬変の方は蛋白質制限が必要となり、膵炎の方は脂質制限が必要となるので、蛋白質や脂質を多く摂ることになる糖質制限には注意が必要です。また経口血糖降下剤を内服されている方やインスリン注射を打っている方も低血糖を起こす可能性がありますので、糖質制限食を行う際は、担当医師に相談して下さい。
 
 現在の食生活からご飯やパンなしで長期に食事療法を続けることは難しいものがあります。全くなしにするのではなく、糖質の多い食品を少し減らし、その分植物性脂質や鶏肉、魚などの動物性脂質を摂っていくことで無理なく食事療法を続けていくことをおすすめします。
 

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今日の栄養教室の試食です♪
旬のあさりや春キャベツを使用したスープです。豚肉の旨味成分イノシン酸とあさりの旨味成分コハク酸を組み合わせることで、
単独の時より旨味が増します。ぜひ自宅で作ってみて下さい。

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