新しい年を迎え、みなさんどのようにお過ごしですか?年末年始、食べ過ぎたりしていませんか?
増えてしまった体重はできるだけ早めに戻せるように食事の内容、量、間食に気をつけましょう。
今月は「痛風・高尿酸血症の食事」についてお話をさせていただきました。
高尿酸血症とは血液中に尿酸という物質が異常に増えた状態で、放っておくと関節などに炎症を起こします。風が吹いただけでも痛いと言われるくらいの激痛が起こります。その状態を痛風発作といいます。この痛風発作は食事や運動などの生活習慣を改善するだけで予防することができます。
痛風発作を予防するためには以下のことが大切です。
①肥満を解消する。
②水分をしっかり摂る。
③お酒を控える。
④肉や魚などをたくさん食べ過ぎないようにする。
⑤野菜をたっぷり食べるようにする。
⑥ストレスをためないようにする。
太っている人は痛風になりやすいと言われています。食事内容、食べる時間、間食の量など見直してみましょう。
水分をしっかり摂ることで、尿酸を体外に排出することができます。炭酸飲料やジュースなど甘い飲み物は逆効果になります。水やお茶などでしっかりと水分を摂るようにしましょう。
アルコールの飲みすぎは尿酸値を高めます。ビールには尿酸の素となるプリン体を含んでいます。1日500mlまでにしましょう。週1日は休肝日を設けることも大切です。
肉や魚にもプリン体は多く含まれます。レバーや魚の内臓には特にプリン体が多く含まれるので注意が必要です。
積極的に食べていただきたいのが、ひじきなどの海藻類、ごぼうなどの根菜類、キャベツなどの葉物野菜です。
不足しがちなアルカリ性の食品も積極的に摂るようにして尿をアルカリ性に傾けると良いです。
ストレスや疲労も尿酸値を上げてしまいます。軽い運動などをして上手に気分転換をしましょう。
次回は2月9日(火)「脂質異常症の食事」というテーマでお話を致します。ぜひご参加ください。
♡栄養教室の様子
11月の栄養教室のテーマは「腎臓を守るための食事」でした。
腎臓の働きが悪くなると尿が出にくくなり、老廃物が体に溜まります。そのため、むくみが出たり、体がだるくなったりします。さらに悪化すると人工透析と言って、人工的に老廃物をろ過することが必要となってきます。身体的にも精神的にも負担が大きくなります。
大切なのは予防です。腎臓の機能がやや落ちてきていると言われたことのある方は食事などの生活習慣を見直してみましょう。
腎臓を守るために重要となるのは、
①タンパク質を摂りすぎないようにする。
②エネルギー(カロリー)の不足がないようにする。
③塩分は極力控える。
です。
さらに、重症になってくるとカリウムやリンも制限が必要になってきます。
タンパク質は肉や魚、卵、大豆製品に多く含まれていますが、それだけではなく、ごはんやパン、麺類などにも含まれています。タンパク質を調整した特殊なごはんやパンを使うことで、肉や魚のボリュームを確保することができます。
今回の栄養教室ではそのようなごはんを試食にお配りしました。
適切なエネルギーを確保することも大切です。オリーブオイルなど新鮮な植物油を利用してエネルギー不足にならないようにしましょう。
そして、できるだけ薄味をこころがけましょう。うどんやラーメンなどの麺類のつゆにはたくさんの塩分が含まれています。つゆは残すようにしましょう。他には、漬け物、明太子、塩辛、魚の干物、練り製品、肉加工食品などに塩分が多く含まれています。これらを普段からよく食べている方は、塩分を摂りすぎている可能性がありますので、控えると良いです。
栄養教室の中では、調味料をあまり使わなくてもおいしく食べられる工夫についてお話をしました。
次回は12月11日(金)に「栄養と運動~ロコモってなぁに?」というテーマでお話をします。ぜひ、ご参加ください。
秋の長雨でしょうか。すっきりしないお天気が続きますが、栄養教室当日はとても良いお天気となりました。
さて、秋といえば、ぶどうや梨、柿、さつま芋、栗など、美味しい物が旬を迎える季節ですが、体重の増加が気になりませんか?
今回の栄養教室のテーマは「体重コントロール」です。
肥満は生活習慣病である糖尿病や高血圧、心臓病などの病気になる危険性を高めるといわれています。やせすぎはよくありませんが太りすぎもよくありません。
BMIをご存知ですか?BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)で18.5~25までが標準体重です。70歳以上の方は21.5~25までが標準となります。一度計算してみましょう。
標準体重より多かった方は少し減量が必要です。普段の生活習慣はいかがですか?どんなものをよく食べますか?麺類やごはん、パン(菓子パン)など炭水化物を多く含む食品ばかりを摂っていると太りやすくなります。今まで、ラーメン+チャーハンなど炭水化物を多く摂っていた方はラーメンだけにすると良いです。間食に菓子パンや和菓子、洋菓子などをよく食べる方は量や回数を減らしましょう。
それと、体重を減らすために重要なのは、タンパク質やビタミン、ミネラルをきちんと摂ることが大切です。肉や魚、卵、大豆製品を食事の中に摂り入れましょう。野菜やきのこ類、海藻類なども意識して食べるようにしましょう。野菜やきのこ、海藻類には食物繊維が多く含まれています。食物繊維は血糖の上昇を緩やかにし、肥満を防ぎます。食事の最初に野菜を食べるようにしましょう。
食事の他にも、運動不足、睡眠不足、ストレスなどが肥満に影響します。生活習慣全体を一度見直してみましょう
栄養教室の様子
本日の試食
今回の栄養教室のテーマは『貧血予防の食事療法について』お話させて頂きました。
今回の栄養教室は「高血圧症の食事療法」というテーマでお話をさせていただきました。
暑い中、たくさんの方が参加してくださいました。
血圧とは、心臓から送りだされた血液が血管に与える圧力のこといいます。その血圧が
常に高い状態を高血圧といいます。
高血圧の状態ではあまり症状はありませんが、そのまま放っておきますと、脳卒中、狭心症、心筋梗塞、腎不全など命に関わるような重大な病気につながります。それらの病気を予防するためにも、血圧のコントロールはとても大切です。
みなさんは、おうちで血圧を測っていますか?
まずはご自分の血圧がどのくらいなのかを知っておくことが大切です。
基準値(140/90)よりも高い方は、生活習慣を見直してみましょう。
血圧を上げる要因は肥満、塩分の摂りすぎ、ストレス、喫煙、過度の飲酒、運動不足などです。
太っている方はまず、全体的に食べる量を見直して減量をこころがけましょう。
麺類(ラーメン、うどん、そばなど)をよく食べる方は塩分を摂りすぎている傾向があります。
特に、つゆを飲んでしまう方は要注意です。つゆはおいしいですが、塩分がとてもたくさん
含まれています。必ず残すようにしましょう。
ハムはウインナーなどの加工食品や練り製品も塩分を多く含みます。
明太子、塩辛などの塩蔵品も控えるようにしましょう。
料理では、新鮮で旬の物を使用したり、香味野菜(にんにく、しょうが、大葉、ねぎなど)を使ったり、酢やレモンなどの酸味を使うと薄味でもおいしく食べることができます。
それと、計量スプーンを使って料理をすることをおすすめします。目分量で料理をしているとつい、調味料を入れ過ぎてしまうことがあるので、少しずつ足すようにしましょう。
高血圧を予防するには運動も大切です。なるべく、歩くようにこころがけましょう。
今日の栄養教室は、『心不全の栄養管理』についてお話させて頂きました。
今回の栄養教室のテーマは『糖質制限食~基本編~』についてお話させて頂きました。