栄養教室 「運動と食事のタイミング」
本日の栄養教室は、「運動と食事のタイミング」というテーマでお話させていただきました。
①体脂肪や体重を減らしたい方と、②筋肉をつけたい方と目的別に分けて、運動と食事のタイミングについて説明させていただきました。
運動時に必要なエネルギーは、①血液中の糖分から作られるエネルギー、②体脂肪から作られるエネルギー、③筋肉から作られるエネルギー、という順番で作られます。
① まず脂肪や体重を減らしたい方のダイエットは、食事の前の運動がおすすめです。食事前は体の糖分濃度が低いので、体の脂肪を燃焼してエネルギーを作り出します。また、食事をすると脂肪に栄養が蓄えられますが、運動をすると筋肉が疲れて栄養を筋肉に送る必要があるため、脂肪に蓄えられずらく、脂肪がつきにくくなります。ただし食事前の運動にはデメリットもあります。集中力や注意力が低下して運動中に思わぬ事故が起きたり、低血糖やめまいを起こしたりするリスクが考えられます。そのため運動前に、すぐにエネルギーになり、消化・吸収が早い少量の糖質を摂ってから運動を行うようにしましょう。運動するまでの時間が30分以内のときはバナナやゼリー状の補助食品が良いと思います。運動するまでの時間が30分~1時間のときは、具なしのおにぎり1個程度がおすすめです。また、運動後の体は消化・吸収が良くなっている状態なので、甘いお菓子類を食べると太りやすくなりますので、注意しましょう。
② 筋肉を付けたい方は、食事の後に運動がおすすめです。食事後の運動は運動の質が高くなり、筋肉が分解されにくいためです。ただしデメリットとして、消化不良を起こすことが考えられます。そのため食後1時間は休憩してから運動を行うようにしましょう。また、運動後30分は筋肉を付けるためのゴールデンタイムと呼ばれており、このときに筋肉の栄養の元となるタンパク質を摂ることがすすめられています。脂身の少ない肉や魚、牛乳、プロテインなどでタンパク質を摂ることを心がかけましょう。
本日は今年最後の栄養教室でした。今年も岐阜ハートセンターの栄養教室に多くの方に参加していただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
本日の試食