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2010年10月

2010年10月21日 (木)

第3回岐阜ハートカンファランス 松波総合病院 山北 宜由 院長

第3回ハートカンファランスが ハートホールで開催されました。夜遅いにもかかわらず、20名を超す医師の方々がご参集されました。

今回は、社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院 病院長 山北 宜由先生の講演。

講演のテーマは「レニン直接制御による臓器障害進展防止」と題し、次のような課題についてお話して頂きました。

①レニンの分泌と酵素としてのレニンの働き。

②直接レニン抑制薬(DRL Direct Renin Inhibitor )の降圧効果。

③DRIの心血管系障害に対する進展抑制効果。

④DRIの腎障害に対する進展抑制効果。

⑤(Pro)renin receptor((p)RR)の臓器障害関与とDRIの効果。

講演中の 山北 宜由 病院長

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山北先生の講演に先立ち、岐阜ハートセンターの松尾 仁司循環器内科部長が「腎動脈狭窄症の診断と治療」と題しまして、腎動脈狭窄を疑う手掛りと診断、改善事例の説明をいたしました。

腎動脈狭窄症を疑う手掛りは次のようなものがあげられます。

①悪性又は治療抵抗性の高血圧。

②安定していた血圧が急激に上昇し、進行する。

③高血圧の発症年齢が25歳か 50歳以上か

④血清クレアチニンが急に上昇

⑤50歳以上で全身動脈硬化が強い。

⑥腎サイズに左右差

⑦腹部血管雑音

⑧急性左室不全の既往

画像診断としてMRI/CT等があるが、腎機能障害を持っている人のも安心して検査できる非浸襲的なエコー検査の事例を紹介致しました。

治療として、腎動脈の狭窄部にステントを挿入し、大幅な改善ができた例を紹介致しました。

講演中の 松尾 仁司 循環器内科部長

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2010年10月13日 (水)

栄養教室「体重コントロール」  11月5日(金)

11月5日(金) 14:30~15:30 岐阜ハートセンター1F ハートホールにて栄養教室を開催いたします。参加予約はいりません。どなたでも無料で参加できます。

是非、御誘い合わせて、参加ください。

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アケビを飾りました

アケビが病院に送られてきました。

非常にきれいなアケビです。大きさも少し大きめです。コリドールに飾りました。

アケビをウィキペディアで調べました。

茎はつるになって他物に巻き付き、古くなると木質化する。葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生する。花は4~5月に咲き、木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。花被は3枚で雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、雌花の中央部にはバナナの果実のような6–9本の雌しべが放射状につく。雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。雌雄異花で蜜も出さないので受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられる。受粉に成功した個々の雌しべは成長して果実となり、10cm前後まで成長する。9~10月に熟して淡紫色に色づく。成熟した果実の果皮は心皮の合着線で裂開し、甘い胎座とそこに埋もれた多数の黒い種子を裸出する。この胎座の部分は様々な鳥類や哺乳類に食べられて種子散布に寄与する。

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2010年10月 8日 (金)

栄養教室「痛風・高尿酸血症を予防しよう」

  今回は痛風・高尿酸血症のお話をさせていただきました。
血液中の尿酸値が高いと、高尿酸血症と言われます。高尿酸血症のうちは症状はありませんが、その尿酸が結晶化すると尿酸塩となり、やがて関節に沈着して痛風発作を引き起こします。風が吹いただけでも痛いといわれるように、激痛が起こります。結石や腎障害を起こすこともあります。
原因は遺伝(尿酸が作られやすかったり、排せつされにくかったりする体質)もありますが、ストレスや肥満、カロリーの摂りすぎ、アルコールの飲みすぎ、水分摂取不足、激しい運動、プリン体を多く含む食品の摂りすぎなど、生活習慣の乱れによっても尿酸値が高くなりやすいと言われています。
自分の標準体重を知り、肥満のある方はまず、間食を控えたり、夕飯の量を減らすなどして減量を心がけましょう。
お酒を毎日飲まれる方は量に注意し、週2日は休肝日を設けるようにしましょう。
レバーやいわし類、干物などは特にプリン体を多く含みますので、控えましょう。ストレスも尿酸値が上がる大きな要因と言われています。疲れを感じたら休むようにして、自分なりのストレス解消法を見つけ、ストレスをため込まない
ようにしましょう。

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今回の試食は野菜、きのこ、海藻を意識したアルカリ性食品で作りました。

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説明終了後、各テーブルの質問に答える管理栄養士の佐藤さん

トールペイント展が中日新聞で紹介される

内藤裕子さんに展示して頂いている、トールペイント展が中日新聞 岐阜・近郊版に掲載されました。

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2010年10月 6日 (水)

岐阜県看護協会誌 「看護ぎふ」 に紹介されました。 

岐阜ハートセンターが 岐阜県看護協会誌 「看護ぎふ」 に紹介されました。

岐阜ハートセンターは、県下初の心臓疾患専門病院として2009年2月5日に開院いたしました。 

場所は岐阜県看護協会(ふれあい会館)の東側にあります。

「患者様のためにできる限りの安全な医療を提供したい」という一念のもと、質の高い治療とケアを目指して日々努力してい

ます。

救急救命医療を基本とする心臓疾患領域では、迅速で的確な判断が常に要求されますが、技術だけでなく患者さまに寄り

添いやさしい心ある看護を大切にしています。

また、研修会や委員会活動を重ね、スタッフがそれぞれの場面で支え合い、助け合いながらチームワークによる総合力の

向上に取り組んでいます。

皆様から信頼される病院づくりと、あたたかく、やさしい、まごころある看護部を目指していきます。

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2010年10月 2日 (土)

プチ・糖質制限食を始めました

プチ糖質制限食を始めました! 

糖尿病をお持ちの患者様からのご要望にお応えして、プチ糖質制限食を始めることにいたしました。

患者様の金銭的な負担はそのままで、従来の糖尿病食よりも、もっともっと糖質量を減らすことはできないかといろいろ検討した結果、朝食のみ主食あり、昼食と夕食は主食のご飯をなしにして、カロリーを確保のため、おかずを2倍にすることにしました。1日のカロリーは1600Kcal前後、糖質量は140g前後です。(従来の糖尿病食は1600Kcal糖質量220g)

芋類や小麦製品、砂糖なども使用いたしますので、厳密な糖質制限食ではありませんが、昼食や夕食は従来の糖尿病食と比較すると糖質量は半分以下となっています。

三大栄養素、タンパク質、脂質、糖質の中で血糖値を急激に上昇させるのは糖質だけです。糖質の摂取量を極力控えることで、食後高血糖を防ぐことができます。

基本的には、HbA1c5.6%以上の方が対象となります。ただし、高タンパク質、高脂質となるため、腎障害のある場合や活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は適応になりません。

経口血糖降下薬を服用されている方やインスリンを打たれている方は、低血糖の恐れがありますので、主治医と相談が必要になります。

当院では糖質制限食(3食とも主食なし)の3日間体験入院を行っています。ご希望の方は、ご連絡ください。

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