PCI Optimization by Physiology And Imaging (POPAI2016)
平成28年9月9日(金)10日(土)岐阜駅前じゅうろくプラザにおきまして”POPAI2016”が開催されました。
PCI Optimization by Physiology And Imaging (POPAI2016)
大会長挨拶
冠動脈疾患治療における治療戦略の決定に、CFR, FFR, iFRなどの冠内圧の計測やIVUS、OCT、OFDIなどの血管内イメージングが大きな役割を果たしていることが示されてきています。冠内圧の計測によりカテーテル検査室内において虚血の原因となりえるかどうかを正確に判定し、更にIVUSやOCTを用いて最適な血行再建をすることが、患者様の予後改善につながる最も有効な方法と思われます。
第2回目となるPOPAIでは、冠内圧計測、そして冠動脈内イメージングを正確に評価、活用するためのtipsを明確に示し、導き出された結果からどのように予後改善のためのPCIを行うのがよいか、大いなるdiscussionを行ないたいと考えています。FFRは多くのevidenceが示され、欧米のガイドラインの中でも強く推奨されています。しかし一方でその浸透率は決して高いものではありません。本コース第1日目にFFRを真に理解していただくためにAdvanced physiology courseを企画しました。冠循環とFFR、CFR、iFRの理解を深め、心筋虚血に関して今一度知識を整理していただくことを目的としたものです。非侵襲的虚血診断に関しても最新の情報を共有できるようにシンポジウムを企画しました。また初日のspecial eventとして、iFRを提唱したJustin Davis 先生がおられるImperial College of Londonからのライブデモンストレーションを予定しています。最新のPressure wire-Angiography co-registration systemを用いてのPhysiology and imaging based coronary interventionを勉強することができます。
Imagingの分野でも、BRSの登場、DCAリバイバル、DEBの小血管への適応拡大などにより、ますますIVUS,OCT,OFDIによる治療最適化の重要性が大きくなっています。
2日目は岐阜ハートセンターからのライブトランスミッションを予定していますが、ここではComplex病変に対して、Physiologyで適応を決定して、Imagingを用いて治療のoptimizationを行う過程をお見せしたいと思います。また近日使用できることになるBRSに関してimagingの役割を討論するsessionやDebate sessionなどの企画も用意しています。対象となる症例に慢性完全閉塞は含まれていません。日々の日常臨床で普通に遭遇する症例を対象にしたいと考えています。岐阜ハートセンターで行われているPhysiology oriented imaging guided PCIの一端をお見せすることにより、何らかのインパクトを感じていただければうれしく思います。
開会挨拶をする松尾仁司院長(開会と同時に多くの参加者が集まりました。)
スケジュール
9月9日(金)
10:00〜19:00 Advanced Course in Coronary Physiology
(Physiology maniac Course)
10:00〜12:00 Part 1:Overview of the physiological assessment in cath lab 1
座長は 田中信大先生 東京医科大学 八王子医療センター
横井宏佳先生 福岡山王病院
演者は 田中信大先生 東京医科大学 八王子医療センター
松本英成先生 医誠会病院
柴田浩遵先生 済生会中津病院
寺井英伸先生 金沢循環器病院
齋藤成逹先生 京都大学
八木高伸先生 早稲田大学
12:00~13:00 Luncheon Seminar
座長は 横井宏佳先生 福岡山王病院
演者は 大久保宗則先生
川瀬世史明先生
13:00〜14:40 Part 2: Overview of the physiological assessment in cath lab 2
座長 は 七里 守先生 名古屋第二赤十字病院
藤田 博先生 京都第二赤十字病院
演者は 川瀬世史明先生 岐阜ハートセンター
民田浩一先生 西宮渡辺病院
嵐 弘之先生 東京女子医科大学病院
藤田 博先生 京都第2赤十字病院
村井典史先生 土浦協同病院
14:50〜15:10 Coffee Break Seminar
座長は 藤田 博先生 京都第二赤十字病院
演者は 寺井英伸先生 金沢循環器病院
15:10〜17:30 Part3: New development of ischemia detection modalities
座長は 近藤 武先生 岐阜ハートセンター
元山貞子先生 藤田保健衛生大学
演者は 谷垣 徹先生 岐阜ハートセンター
木曽啓友先生 国立循環器病研究センター
藤本進一郎先生 順天堂大学
大竹寛雅先生 神戸大学
城戸輝仁先生 愛媛大学
北川覚也先生 三重大学
澤野充明先生 慶応大学
17:30〜17:50 Evening Seminar
Physiological Daily Practice with Evolving FFRCT
座長は 天野哲也先生 愛知医科大学 病院
演者は 川瀬世史明先生 岐阜ハートセンター
18:00~19:00 Part4: 3 Case discussion with deep dive into physiology
座長は 佐藤匡也先生 会津中央病院
野崎洋一先生 北光記念病院
演者は 大森博之先生 岐阜ハートセンター
松下絢介先生 横浜市立大学
鴨井大典先生 名古屋共立病院
19:00〜20:30 Part5: Special Live Demonstration from Imperial College of London
Operator: Justin Davies and Imperial College team.
座長 田中信大先生 東京医科歯科大学 八王子医療センター
松尾仁司先生 岐阜ハートセンター
コメンテーター
天野哲也先生 愛知医科大学病院
大久保宗則先生 岐阜ハートセンター
川瀬世史明先生 岐阜ハートセンター
蔵満昭一先生 小倉記念病院
本江純子先生 菊名記念病院
藤田 博先生 京都第二赤十字病院
山田慎一郎先生 北播磨医療センター
9月10日(土曜日)
Live Demonstration Course
9:00~10:00 Live Demonstration Course 1
オペレーター 大久保宗則先生 岐阜ハートセンター
座長 天野哲也先生 愛知医科大学 病院
田中信大先生 東京医科大学 八王子医療センター
コメンテーター 小栗光俊先生 春日井市民病院
蔵満昭一先生 小倉記念病院
香田雅彦先生 中濃厚生病院
齋藤成達先生 京都大学
高島浩明先生 愛知医科大学
高橋茂清先生 木沢記念病院
続いてLive Demonstration Courseは6コースありました。
手技を説明する松尾仁司 岐阜ハートセンター院長
手技を説明される志手淳也先生(済生会中津病院副院長)と本江純子先生(菊名記念病院 循環器センター長)
Lecture Course (じゅうろくプラザ5階大会議室)
9:00~10:40 How to use imaging for optical implantation of BVS
座長 本江純子先生 菊名記念病院
横井宏佳先生 福岡山王病院
演者 村松 崇先生 藤田保健衛生大学
大塚文之先生 国立循環器病研究センター
田辺健吾先生 三井記念病院
中谷晋平先生 大阪警察病院
その他6つのセッションがあり、岐阜ハートセンターの大久保宗則先生と太田秀彰先生が演者として発表いたしました。