第一例目の大動脈ステントグラフト治療が無事成功しました!
先日、当院での第一例目のステントグラフト手術に成功しました。
患者さまの許可をいただいて報告させていただきます。
80歳代のお元気な方ですが、
これまで何度かお腹の手術を受けておられて、再度の開腹手術は危険性が
高いと判断されていました。
大動脈瘤破裂を恐れながらも、リスクが高いために踏ん切りがつかなかったようです。
そこで身体に対する負担の少ないステントグラフト手術を11月に行い
無事成功しました。
翌日には食事も普通に摂れるようになり、術後8日でお元気に退院されました。
(通常の開腹手術では当院では約14日で退院ですが、この方の場合は
もっと入院が必要であった可能性が高いです。)
患者さまに笑顔を見せていただいて、わたしたちも大変うれしかったです。
ステントグラフト手術は使用制限がありますが、従来の手術の危険性が高い
といわれていた患者さまにとって朗報です。しかし施設基準が厳しくどこでも
できる治療法ではありません。また施設基準を取得しても実際には技術的に
難しいために続けていくことが難しい手技です。
この方の笑顔を見て、わたしたち岐阜ハートセンターでも、
お家芸であるカテーテル技術をさらに研鑽し,
より多くの方に喜んでいただけるよう
さらに頑張っていこうと皆で決意をあらたにしました。
左下;治療前 右下;治療後のCT画像です。