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2016年9月13日 (火)

栄養教室、「脱! メタボ」

H28.9.9、岐阜ハートセンターハートホールで栄養教室を開催いたしました。

今回の栄養教室では、「脱! メタボ」というテーマでお話させていただきました。 

「メタボ」と聞いて何をイメージされますか?メタボリックシンドローム症候群は、内臓脂肪型肥満とも言われていますが、ただ単にお腹が出ていたり太っていたりする人のことをいうのではなく、おへそまわりのサイズが男性は85cm以上、女性は90cm以上あり内臓脂肪が過剰に蓄積している状態+高血圧・高血糖・脂質異常症といった動脈硬化の危険因子を合わせもつ状態のことをいいます。 

メタボの状態を放置すると、過剰に蓄積した内臓脂肪から体にマイナスに働くアディポサイトカインという物質が過剰に放出されてしまいます。この物質には、高血糖を起こす物質、血栓を作りやすくする物質、高血圧を起こす物質などがあります。この状態を放置すると動脈硬化を引き起こし、さらには心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などを発症させてしまうリスクが高まります。 

脱メタボのためには、内臓脂肪を減らすことが重要です。食事療法では、糖質と脂質の摂りすぎに注意しましょう。外食でラーメン+チャーハンなど糖質どうしのメニューを頼んだり、ご飯、パン、麺などの炭水化物をたくさん食べる方は糖質の摂りすぎになってしまいますので、定食など野菜のおかずが含まれているメニューを選んだり、コンビニでもサラダをプラスするなど工夫しましょう。また、アルコールの飲み過ぎ、果物・お菓子類・ジュースの食べ過ぎは内臓脂肪を蓄積させてしまいますので、ほどほどに楽しみましょう。

積極的に食べていただきたい食品は、きのこ類や海草類、野菜などの食物繊維を多く含む食品です。食物繊維は血糖の上昇を抑える、脂質異常症を予防するなど脱メタボに効果が期待できる栄養素です。 

運動療法では、ウオーキングやラジオ体操などの有酸素運動が効果的です。1日20分から始め、運動する時間がない方は普段の生活の中で家事をてきぱきやったり、エレベーターより階段を使ったりすることも汗をかく程度に行えば十分な有酸素運動になります。できることから始めてみましょう。たばこを吸っている人はメタボになりやすいという報告がありますので、吸っている人は禁煙しましょう。

栄養教室の様子

Lecture_3264

本日の試食

Beens_3242

Kinoko_3248