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2021年8月 6日 (金)

髙橋正明展

2021年8月のハートギャラリーは髙橋正明様の油絵展です。

髙橋正明様のご挨拶

 このたびの高橋正明展は、岐阜ハートセンター様のご好意により開催できますことを心より感謝しま

す。

 前期20代~雪景色、中期40代~骨董、後期60代~獅子頭をテーマに大作を50数年毎年発表し

てまいりました。

 第13回展は、後期シリーズから9作品を展示することといたしました。テーマの獅子頭は赤の彩色

と目力が強いためか鑑賞意見が分かれたりしますが、好みの題材なので今後も続けたい想いでいます。

 無所属の今は、感性の赴くまま自由に創作を進めていますが、今後予定する画塾美遊会展、正明展で

発表を重ねていきます。

 ご意見、ご感想などお聞かせください。

                                  令和3年8月

展示作品

1.時代箪笥と獅子  F100縦 2016年

  縦構図の獅子頭のなかではおきにいりの作品です。グリーンの唐草と蔓梅もどき等が画面をよりこうか

  てきにした、手前の湯たんぽから短冊額まで縦の線が繋がり色紙額の旭日静波にと伊万里の皿が流れが

  完結にとの思いや下の伊万里の壺も頑張っています。

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2.床に獅子頭を飾る    F100横  2017年

   床の間に掛け軸や花を生けて香をたき抹茶を飲むのが好きです。そんなある冬の日に、床に獅子 

   頭が思い浮かび、冬景色の双幅の前に飾る構図で進めてみました。冬の柔らかい日差しが描けた

   のではないかと思います。

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3.骨董    F100縦   2011年

  獅子頭4作目で力が入りすぎたため物が多くなり、まとまりに欠けたように思います。杉板絵や襖

  をなくすと獅子頭が良くなり、敷物も少し工夫が必要であったようです。もっと良い作品を描かな

  いと気が引き締まります。

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4.獅子は語る     F100縦  2019年

  公募展最後の出展作、柴田勝家の家紋の入った陣羽織の柄や印籠など細部に拘ったり、あえて関連

  性のない小道具を配し楽しんで描きました。獅子頭作品としてこれからは好きなように気の剥ぐま

  ま冒険しようと決めたものでした。

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5.骨董   F100縦   2010年

  箪笥、箪笥、壺、壺、ランプ、壺と前々に物を並べ奥行きのある構図とした、グレーの中間色の壁

  前に黒の時代箪笥を置くことにより中間に置かれた獅子頭がより画面に重厚さを感じさせる仕上が

  りとなりました。

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 6.骨董は語る    F100横   2018年

  横構図の作品で苦労しましたが、まあまあではないかと思います。綿と蔓梅もどきがあればランプ

  が無くても良かったのではないか、獅子とランプが平行でまだまだ欠点が見受けられます。

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7.くつろぎ     F100 縦   2012年

  火鉢の前でお茶を一服、くつろぎの場を構成した作品です。障子戸の柔らかい光と鉄瓶からの湯、

  抹茶も飲めるように茶杓と水差し、座布団・青梅波敷物・蛸唐草壺のブルーは意識して描いたつも

  りです。

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8.骨董      F100横    2008年

  骨董屋の一隅に赤い獅子頭を配してみました。朱が強いので壺、ローソク、釜に朱を散らし和らげ

  ましたが、まだ強いので白の敷物を強くしたりして垢抜けた骨董屋になってしまいました。

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9.骨董    F100縦    2009年

  左下の固まりから縦の蜀台により獅子頭の固まりまで目を移動させた、柿の額で流れを止める構図

  です。時代箪笥の右下を黒一色でスッキリさせたことにより安定した仕上がりの作品となったと思

  います。

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10.一人の夜に   2021年  F4横 

  若い女性が、想い耽る情景を描いてみました。

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11.獅子の魅力に遊ぶ     2021年  F15 横

  若くて勇猛な獅子を、赤色でなく好みの色彩で気の剥くまま自由に楽しく、

  想像を大きく膨らませながら筆を走らせてみました。 

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12.帰り道    2021年   F10横

  子供の頃の情景を描きました、山も道もすべて空想画です、

  澄んだ秋の夕方の空気が想いのほか気に入りました。

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