栄養教室「糖質制限食~上級編~」
急に気温が高くなってきましたね。こまめにお茶や水で水分を補給して、熱中症などを予防しましょう。
今回は「糖質制限食~上級編~」というテーマでお話をさせていただきました。
糖質制限食という言葉は最近、テレビや本などでもよく耳にするようになりました。糖尿病や肥満を予防するため、ごはん、パン、麺類、芋類、果物、甘いお菓子、ジュースなどに多く含まれる炭水化物を極力控えることで血糖を上昇させないという食事療法です。「炭水化物を抜けば良い」と一見、簡単なように思いますが、どのくらいまで減らすべきなのか、長期的に続けても大丈夫なのかなど、まだ明らかになっていない部分も多くあります。
薬物療法を続けながら、厳しく糖質を制限をすると低血糖を起こすリスクが高くなり、とても危険であるということが言われています。糖質制限食を始める前に必ず、主治医の先生と相談してから始めるようにしましょう。
実際に糖質制限食を行う上でのポイントは、
①野菜はしっかりと食べる。
②油(オリーブオイルやえごまオイルなど)を食事に取り入れる。
③肉、魚介類、卵、大豆製品などタンパク質を多く含む食品はバランスよく食べる。
④人工甘味料の摂りすぎに注意する。
の4点です。
糖質ゼロと書いてある商品は、砂糖の代わりに人工甘味料が使われていることが多いです。ときどき、そういった商品を利用するのは良いですが、それらばかりを食べたり飲んだりするのは控えましょう。
炭水化物をたくさん摂りすぎると、確かに血糖値は高くなります。しかし、3食とも主食をなしにして、炭水化物の摂取量を極端に減らしすぎると、体重が急激に減りすぎたり、体力がなくなったように感じたりします。また、急激に体重が減る場合、リバウンドを起こしやすいというデメリットもあります。間食の量を減らす、夕食のみ主食をなしにするなど、今食べている量よりもちょっと減らすというゆるやかな糖質制限を長期的に続けていくことをおすすめします。
栄養教室
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