栄養教室「脂質異常症の食事」 2012年2月9日
今日は朝から雪が積もっており、栄養教室の最中も雪がちらつくぐらい寒い日となりましたが、多くの方が参加してくださいました。 寒い中本当にありがとうございました。
今回の栄養教室は、「脂質異常症の食事」についてお話をさせていただきました。脂質異常症というのは、LDLコレステロールが高い、HDLコレステロールが低い、中性脂肪が高い場合に診断されます。以前は、高脂血症と言われていましたが、今ではHDLコレステロールは低いほうが、心筋梗塞などになるリスクが高いということが分かっており、総コレステロールが低ければ大丈夫というわけではないので、脂質異常症と言われるようになりました。
LDLコレステロールが高く、HDLコレステロールが低いと動脈硬化になる可能性が高いと言われています。L/H比(LDL÷HDL)が、2.0以上の場合は、動脈硬化が進んでしまうと言われています。一度、血液検査結果を確認してみましょう。また、中性脂肪が高いとHDLが低くなります。中性脂肪の高い方は、まず中性脂肪を下げるようにしましょう。中性脂肪というと脂っこいものが原因で高くなりやすいと思われがちですが、甘いものやごはん、麺類、パンなどに多く含まれる炭水化物をたくさん摂ると中性脂肪は高くなります。炭水化物の多い食品をたくさん摂るとインスリンが分泌され、そのインスリンの作用でどんどん中性脂肪が作られていきます。
脂っこいものと、炭水化物を多く含む食品を一緒に摂ることで血糖も上がりやすく、中性脂肪も合成されやすい状態になります。中性脂肪が多い方は、炭水化物を控えるようにしましょう。特に夜遅く、ラーメンとチャーハンや洋菓子など油と炭水化物を一緒に摂ることは避けましょう。
LDLコレステロールの高い方は、動物性の脂肪に注意しましょう。なるべく、肉よりも魚を摂るように意識しましょう。特に、ハムやソーセージなどの加工品は極力控えるようにしましょう。ヨーグルトや牛乳などの乳製品も乳脂肪が多く含まれますので、低脂肪のものにするか控えるようにしましょう。
それと、食物繊維を多く含む野菜、きのこ類、海藻類などはしっかりと食べるようにしましょう。特に、緑黄色野菜には抗酸化作用といって、血管が酸化するのを防ぐ作用があります。今が旬の小松菜やホウレン草、ブロッコリーなど積極的に食べると良いですね。