栄養教室「脂質異常症の食事療法」H23年7月8日(金)開催
「最近、とても暑くなってきました。汗をたくさんかいたときは、水分だけでなく、塩分の補給も忘れずにしてください。熱中症対策も大切ですが、体を冷やしすぎるのもまた、良くないので、冷たいものばかりを食べたり飲んだりすることには注意しましょう。
さて、暑い中、今回もたくさんの方が参加してくださいました。今回のお話は脂質異常症です。中性脂肪が高かったり、善玉と言われるHDLコレステロールが低かったり、悪玉と言われるLDLコレステロールが高いと狭心症や心筋梗塞になる危険性は、高くなります。血液検査をされたときに一度チェックしてみてください。
中性脂肪は、脂肪とあるので、脂っこいものをたくさん食べると上がるのかなと思われがちですが、果物や甘いもの、炭水化物を多く含むものをたくさん食べると中性脂肪は上がりやすいです。特に夜遅く寝る前などに、アイスクリームや果物などを食べたりすると中性脂肪は上がりやすいです。夕食後はなるべく、何も食べないようにすると良いです。
中性脂肪が高いとHDLコレステロールが低くなりやすいです。HDLコレステロールは、血管の中にある余分なLDLコレステロールを肝臓に運ぶ役割があります。HDLコレステロールが低く、LDLコレステロールが高いと血管の中は詰まりやすい状態になってしまいます。油の質によって、HDLコレステロールやLDLコレステロールの値が変わってきます。オレイン酸を多く含むオリーブオイルはおすすめです。
背の青い魚に多く含まれるEPAやDHAも積極的に摂りましょう。
色のある野菜には抗酸化作用があり、血管が酸化するのを防いでくれます。トマトやブロッコリー、ピーマンなど意識して色のある野菜も積極的に食事に取り入れると良いですね。」
栄養教室風景:
試食: