ようやく、桜の満開とともに、春が訪れたようです。
入院していると、いくら、病院が新しくても、時々外の空気を吸いたいと思うのは、患者様、そのご家族、そして、病院スタッフ全員の意見です。
そこで、病棟・中庭吹き抜けを、誰でも気軽に、癒される、危険のない空間を目指して、ガーデンデザイナー(デザイン ループhttp://www.d-loop.biz/)と一緒に、案を練って参りました。
各種案が出た中で、室内から眺められ、思わず外に出たくなるような庭、
そして、四季の移ろいを感じられる庭を、コンセプトに追加し最終案が決定いたしました。
4月17日から、着工。5月10日頃完成予定です。どうぞご期待ください。
糖尿病で血管がぼろぼろになるメカニズムをご存知ですか?
糖尿病は放って置くと、血管が物理的にダメージを受け、いろんな障害が起こります。どういうメカニズムでしょうか?
今回の久留米大学医学部教授 山岸昌一先生のお話は、体中の血管がボロボロになってしまう血管合併症を阻止する(リスクを少しでも下げるために)マネジメントについて、お話をうかがうことができました。
血管合併症を阻止するための管理項目は
①血糖 ②血圧 ③脂質 ④血小板
今回は、この内の血糖管理を中心に、お話していただきました。
特にお話の中で興味を持ったのは、”AGEs”です。
過去17年半の長い期間、患者様をフォローアップした結果、糖尿病のプロセスはゆっくり進んでいるので長期間で効果を見ていく必要があることがわかり、その中で、初期血糖コントロールの遺産的効果(コントロールすればよい結果の蓄積)があることがわかった。
コントロールしなければ、血管障害性の強い、AGEs(Advanced Glycation End Products=終末糖化産物)の遺産的効果(蓄積)がある。
糖尿病になると高血糖の状態が持続し、生体内のタンパク質が糖化され易くなる。初期に反応生成物として。、HbA1cが生成される。更に進んで後期になるとAGEsが生成され、蓄積する。一般的にはこれは、血管障害性の強い物質で身体から抜けきらず、体内に蓄積していく。
このAGEsとは、酵素によらず糖と蛋白が有ると修飾され、タンパク質の上に毒性の高い糖化産物がイボのようにくっついて、このイボを認識するマクロファージの血管の受容体が存在して血管をボロボロにするような、いわば、老化糖化蛋白で有る。
今後、このAGEsをターゲットにして減少させていければ、糖尿病を治すことができると期待している。
AGEsが出来る課程を別の表現で説明すると、過剰な糖は血管の壁を形成するコラーゲンに付着、付着した糖の中にはアマドリ化合物と呼ばれるものに変性する物が有り、これが糖と結合しAGEsを生成する。こうして出来たAGEsが血管の壁であるコラーゲンをくっつけ弾力性を失わせ血管の硬化や詰まりが起こり切れ易くなってしまう。
この蓄積されるAGEsの発生を抑制したり、取り除くための研究が大学病院等で進められている。
AGEsについて詳しく説明される、
久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態治療学 教授 山岸 昌一先生
4月7日(水)岐阜ハートセンター ハートホールにて栄養教室「体重コントロール」が開催されました。
何故、体重コントロールが必要でしょうか?
標準体重に対して、体重が多い人ほどいろんな病気が発症する比率が高くなっています。
チャートをご覧下さい。糖尿病は、正常の人の5倍にもなっています。
今回は、生活習慣を見直し計画的に改善するポイントを説明致しました。
非常に多くの方にご参加頂き、ありがとうございました。
今回の試食は
☆鮭と白菜のクリーム煮(142kcal,塩分1.2g、糖質6.7g)
☆トマトと豆苗の卵炒め(142kcal,塩分0.8g、糖質7.7g)
☆キャベツのマスタードサラダ(290kcal,塩分1.3g、糖質23.5g)