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2011年11月15日 (火)

栄養教室 「腎臓に負担をかけない食事」 H23.11.10

 今日は、腎臓に負担をかけない食事ということでお話をさせていただきました。腎臓病食のお話は栄養教室では初めてだったということもあり、多くの方が参加してくださいました。初めて参加される方も多くいらっしゃいました。

 腎臓病は、生まれたときから腎臓に障害がある場合や、ウイルスの感染などによって起こる場合、糖尿病、高血圧などいわゆる生活習慣病といわれる病気が進行して起こる場合など原因は様々です。遺伝性のものや、ウイルス性のものは、なかなか予防が難しいですが、生活習慣病と深い関係のある慢性腎臓病は予防することができます。血糖値が高い、血圧が高いという方は、血糖値、血圧のコントロールがとても重要になります。 
  腎臓が悪くなってきますと最終的には透析をしなくてはいけなくなります。透析導入を少しでも遅らせるためには、薬物療法、食事療法が大切です。不摂生な食生活をしますと、たんぱく質、塩分、カリウム、リンなどが体内に多く入ってきてしまい、腎臓の機能を悪化させます。腎臓の機能を守るために大切なことは、タンパク質を摂りすぎないようにする、塩分を摂りすぎないようにする、エネルギー量は十分に確保する、カリウム値が高い場合はカリウムを制限するなどです。
 たんぱく質を抑えて、エネルギーをしっかり摂るためには、油を上手に利用することです。オレイン酸を多く含むオリーブオイルやキャノーラ油などを利用しましょう。脂の多い魚は、タンパク質が少ないので、鯖やさんまなどはおすすめです。魚の干物、漬け物、塩蔵品、加工食品、インスタント食品、スナック菓子などには塩分が多く含まれます。これらの食品には注意しましょう。カリウムは野菜や果物、きのこ、海藻などに多く含まれていますが、水にさらしたり、下茹ですることで減らすことができます。
  その他にも、睡眠不足、たばこ、過度の飲酒、ストレス、無理な運動なども腎臓に悪影響になります。腎機能の悪化を防ぐためには、食事に気をつけながら規則正しい生活を心がけましょう。
栄養教室
Lecture
栄養教室の試食
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