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2019年4月18日 (木)

本日は、塩分だけじゃない!高血圧の食事と題してお話をさせて頂きました。高血圧には大きく分けて2タイプあるのをご存じでしょうか。①本態性高血圧②二次性高血圧です。

ほとんどの方が①の本体性高血圧であります。二次性高血圧とは、ホルモンの異常分泌、腎臓疾患、薬剤の副作用などで起こるものを言います。本態性高血圧の原因は、「はっきりしない」というふうにいわれますが、様々な原因が複合的に関係しているということなのです。

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減塩以外の高血圧改善のポイントとしては、①肥満の改善②野菜・果物を積極的に摂る

コレステロール・飽和脂肪酸を控える魚(魚油)の積極的摂取③節酒④運動といったものがあります。

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中でも①肥満の改善による降圧の効果は確立されており、減塩と同じくらい効果があるとも言われています。肥満の予防としては、やはり摂取したエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとることが大切です。間食習慣のある方、砂糖入りの飲み物をよく飲む方などはエネルギー過剰になりやすいので注意が必要です。②の食事はDASH食と呼ばれるものであり、この食事パターンが最も降圧に効果があるとされています。③節酒は、短期的には血圧を下げる効果のあるアルコールですが長期に飲むとやはり上昇を引き起こします。お酒をやめると1-2週間で降圧の効果を得られたとの報告もあります。④運動については、有酸素運動とストレッチやレジスタンス運動を組み合わせると良いでしょう。有酸素運動は30分程度が望ましいですが、一気に行わすに10分づつに分けて行っても問題はありません。あまりに高い血圧や不整脈のある方は運動が適さない場合もあります。医師の許可を得てから行ってください。これらの生活習慣を複合的に改善することは、より降圧に効果的とされています。 

本日の試食は「さわらのしょうが漬け焼き」と「菜の花のナムル」です。

さわらは青魚の一種で、EPA、DHAが豊富に含まれています。

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菜の花のナムルは野菜不足を手軽に補える1品として、また減塩でもおいしく食べるための工夫を加えました。野菜料理を薄味で食べるポイントとしては、水気をしっかり切ること、そして食材からの水気が出るのを抑えることが挙げられます。今回はごま油を先に和えることによって水気が出ることを抑え、少量の調味料でもしっかりし味を感じられるようにしました。

Page13 栄養教室の様子

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