石に描く 「自然賛歌」展 太田 勇様
2011年 7月1日~7月31日の間、太田 勇様の石に描く「自然賛歌」展を開催しています。
川原で探した自然のままの石に野鳥、川魚を水彩画で描かれています。
この石を載せる台にも、ひとつひとつこだわりを持って創られています。
80の石画作品が展示されていますが、これを展示するのが大変でした。80の石画と80の台を組み合わせるわけですが、まるで巨大な神経衰弱ゲームを行っているようでした。
太田 勇様が今回の展示について以下のように書かれています。
☆大いなる自然からの贈りもの
私か生まれ育ったところは、岐阜県郡上市美並町白山。家のすぐ裏を長良川が流れていた。「長良川」は岐阜県郡上市高鷲町の大日岳を源流に、広大な濃尾平野を潤しながら伊勢湾へ
注ぐ、延長166Kmの大河川で、鵜飼やサツキマスが遡上することで全国的にその名が知られる数少ない清流でもある。
子供の頃はその長良川が遊び場。ウナギを捕る延縄を仕掛けたり、夏休みともなると泳いだり、水中メガネをつけてモリでセカブを突いたりして、一日中川で遊んだものだ。
社会人になり岐阜市に住むようになってからは、日々の仕事に追われ、子供の頃自然の中で遊んだことなどはすっかり忘れてしまっていた。子育てを終えた頃、少し時間に余裕が生まれたこともあり、再び山や川などの自然に興味を持つようになった。バーベキューやカヌーで川遊びをしていて、なにげなく川原を歩いていたとき、実にさまざまな表情を見せる石があることに気づいた。色・形・模様、その表情は実に多種多彩。そんな石をいくつか持ち帰り、川魚や野鳥などの絵を水彩で描いてみた。それは紙やイラストボードに描いたものとはひと昧違う作品になった。それはまた、仕事にしているグラフィックデザインとは違う面白さや魅力があった。“自然を讃歌する”そんな気持ちを持ちながら、これからも暇をみつけては石画(自称)を描き続けたいと思っている。