« 栄養教室「体重コントロール」  11月5日(金) | メイン | 歩いてめぐる物語  カプチーノ展 11月1日~12月28日 »

2010年10月21日 (木)

第3回岐阜ハートカンファランス 松波総合病院 山北 宜由 院長

第3回ハートカンファランスが ハートホールで開催されました。夜遅いにもかかわらず、20名を超す医師の方々がご参集されました。

今回は、社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院 病院長 山北 宜由先生の講演。

講演のテーマは「レニン直接制御による臓器障害進展防止」と題し、次のような課題についてお話して頂きました。

①レニンの分泌と酵素としてのレニンの働き。

②直接レニン抑制薬(DRL Direct Renin Inhibitor )の降圧効果。

③DRIの心血管系障害に対する進展抑制効果。

④DRIの腎障害に対する進展抑制効果。

⑤(Pro)renin receptor((p)RR)の臓器障害関与とDRIの効果。

講演中の 山北 宜由 病院長

Yamakita_0031

山北先生の講演に先立ち、岐阜ハートセンターの松尾 仁司循環器内科部長が「腎動脈狭窄症の診断と治療」と題しまして、腎動脈狭窄を疑う手掛りと診断、改善事例の説明をいたしました。

腎動脈狭窄症を疑う手掛りは次のようなものがあげられます。

①悪性又は治療抵抗性の高血圧。

②安定していた血圧が急激に上昇し、進行する。

③高血圧の発症年齢が25歳か 50歳以上か

④血清クレアチニンが急に上昇

⑤50歳以上で全身動脈硬化が強い。

⑥腎サイズに左右差

⑦腹部血管雑音

⑧急性左室不全の既往

画像診断としてMRI/CT等があるが、腎機能障害を持っている人のも安心して検査できる非浸襲的なエコー検査の事例を紹介致しました。

治療として、腎動脈の狭窄部にステントを挿入し、大幅な改善ができた例を紹介致しました。

講演中の 松尾 仁司 循環器内科部長

Matsuo_0021