今回の栄養教室は、「体重コントロール」についてお話しました。まず身長と体重からBMIを算出して頂きました。BMIは肥満や痩せを知る国際的な指標です。18.5~25未満は標準。25以上は肥満と判定されます。みなさんはどうですか?肥満の医学雑誌に、BMI30以上の人では、死亡率のリスクが増えるデータも出でいますので、太り過ぎには注意してください。
食事で大切なポイントは、お菓子やアルコールなどはほどほどに控える、揚げ物や脂の多い肉は控える、ご飯やもちなど糖質の多い食品は摂り過ぎない、早食い、夜遅い食事に気を付けるなどが挙げられます。食事だけでなく、運動も取り入れて頂くと、基礎代謝量が増え、痩せやすく、リバウンドしにくい体を作ってくれるますので、体を動かす習慣を付けましょう。
ダイエットは、食事制限を行うので長続きせず、リバウンドを繰り返す人がたくさんみえます。一大決心をしてダイエットを取り組んでいる人は、「甘い物は絶対に食べない」などという目標をたてますが、このような無理な目標は、失敗する可能性が高くなります。完璧主義の発想はやめ、できる範囲での目標をたて、継続的に行えるダイエットを行っていきましょう。
本日の試食の紹介です♪
1品目は「鶏肉の香味ソース」です。鶏肉は他の肉と比べ、カロリーが少ないです。鶏皮は脂質が多いので、取って頂くとカロリーが減ります。
ねぎを使用した香味ソースもおすすめです。
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2品目は「切干大根と大豆のみそ煮」です。切干大根は噛みごたえがあり、満腹を感じやすい食品です。しいたけや切干大根、大豆などは食物繊維が多いので、
食事の一番最初に摂って頂くと血糖の上昇を抑えます。
]]> 今回の栄養教室は「便秘予防」というテーマでお話しをさせていただきました。
便秘とは3日以上便が出なかったり、残便感があったり、便が出にくい状態をいいます。
便秘の状態を放っておくと、腹痛や頭痛、肌荒れ、肩こりなどの症状が出てきます。血圧の高い方は、便がなかなか出ず、いきむことで血圧が上昇してしまうことがあるで、注意が必要です。
<便秘の解消法>
①食物繊維の多い食品を摂る。
②水分を摂る。
③乳酸菌の多い食品を摂る。
④食事時間、睡眠時間を規則正しくする。
⑤運動をする。
⑥ストレスを解消する。
食物繊維は、不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維があります。
不溶性の食物繊維は、腸の壁を刺激してぜん動運動を盛んにし、食物の残りかすなどを対外に排出します。
玄米、きのこ類、野菜類に多く含まれます。
水溶性の食物繊維は、便を軟らかくします。果物や野菜、海藻、こんにゃく、イモ類、納豆に多く含まれます。
野菜は、水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維の両方を含んでいますので、積極的に野菜を食べるように意識しましょう。
水分も便をやわらかくするため、水分も摂るように意識しましょう。1日1.5~2ℓ程度がおすすめです。
心不全などで、水分の制限のある方は、制限内で飲むようにしましょう。コーヒーや紅茶、緑茶は利尿作用があるため、水や麦茶、ハーブティーがおすすめです。
乳酸菌を多く含む食品を摂ることもおすすめです。ヨーグルトや味噌、納豆などです。ぬか漬けやキムチにも乳酸菌が含まれますが、塩分も多いため、食べ過ぎには注意です。1日1回までにしましょう。
バランスの良い食事をこころがけ、食事時間や睡眠時間をある程度一定にして、便秘を予防しましょう。
本日の試食
さわらのさらさ蒸し
フライパンひとつで簡単に作ることができます。魚料理は魚だけになってしまいがちですが、野菜をのせて
一緒に蒸すことで、食物繊維を一緒に摂ることができます。
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さつま芋とチーズのサラダ
さつま芋には水溶性の食物繊維が多く含まれています。チーズは発酵食品で、腸内細菌を整えるのに役立ち
ます。マヨネーズ(油)も一緒に摂ることで、便を出やすくすることができます。
レシピのPDFrecipe_2019_11.pdfをダウンロード
今月の栄養教室は、『コレステロールと中性脂肪を下げる食事』についてお話させて頂きました。
コレステロールや中性脂肪と聞くと、体にとって良くない印象を受けるかもしれませんが、どちらも体にとって必要なものとなります。
コレステロールは細胞膜の構成成分やホルモンの材料などに使われます。中性脂肪は、貯蔵用のエネルギーとなり、内臓の固定などの役割を果たしています。
血液検査では、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレスロールをそれぞれ測定します。 健康な血管を維持するためには、「悪玉のLDLコレステロールや中性脂肪を減らす」ことと、「善玉のHDLコレステロールを増やす」ことの両方が大切です。LDLコレステロールや中性脂肪が基準値より高く、HDLコレステロールが低い場合は、脂質異常症と言われています。
ほとんどの場合、自覚症状がないので、血液検査をして初めて分かることが多いです。この状態を放置し、肥満や高血圧、喫煙、運動不足などが加わることで、動脈硬化に起因する疾患リスクが高くなるので、生活習慣を見直していくことが重要となります。
今月の栄養教室では、油脂を中心にお話させて頂きました。
油脂には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分類されます。不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分類され、多価不飽和脂肪酸は、さらにオメガ3とオメガ6、トランス脂肪酸に分類されます。
飽和脂肪酸は肉などの脂肪やバターなどの乳製品に含まれており、過剰摂取はLDLコを上げる原因になりますが、飽和脂肪酸中のラウリン酸を摂取することでHDLコレステロールを上げる効果も報告されています。
オメガ3は青魚やえごま・亜麻仁油に含まれており、青魚などに含まれるEPAは中性脂肪を下げる効果があります。オメガ6はごま油や大豆油などに含まれており、LDLコレステロールを下げる効果がありますが、過剰摂取はHDLコレステロールを下げてしまいます。
トランス脂肪酸は、マーガリンやファストブレッド、ショートニングに含まれており、HDLコレステロールを下げ、LDLコレステロールを上げてしまいます。菓子パンやクッキー、アイスなどの菓子類の摂取は控えるようにしましょう。
油はバランスよく摂ることが大切で、飽和脂肪酸3:一価不飽和脂肪酸4:多価不飽和脂肪酸3の比率が理想とされています。
レシピ紹介♪
1品目は、「鮭の塩麹焼き」です。鮭は秋鮭よりアトランティックサーモンや銀鮭の方がEPAが多く含まれていますので、脂ののった鮭を選ぶようにしましょう。
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2品目は、「大豆のミネストローネ」です。大豆のイソフラボンはLDLコレステロールを下げてくれる働きがあり、ブロッコリーやトマトには抗酸化作用がありますので、おすすめです。
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是非作ってみて下さい。
]]>今回の栄養教室は「痛風・高尿酸血症の食事」というテーマでお話しさせていただきました。
「贅沢病」といわれた痛風も飽食時代ではありふれた疾患になりました。健康志向が高まり多くの方が「尿酸値が高い」ことを意識し始めました。高尿酸値は痛風の予備軍であり生活習慣病の要因の一つでもあります。
尿酸の正体は「プリン体」と言われるものです。尿酸という名前から「尿の酸」の事だと勘違いされますが「尿酸」とは物質の名前です。尿酸の正体「プリン体」は食品に含まれていることが有名ですが、実は食品からの影響は20%に過ぎずません。残りの80%は体内で作られるエネルギーの燃えかすと、人体を構成する細胞が常に破壊、再生を繰り返して発生する「細胞の老廃物」がプリン体となり尿酸の80%に影響している事はあまり知られていません。20%しか影響を受けないとはいえプリン体を含む食品の摂取を減らすことが、発症を防ぐポイントとなります。プリン体を含む食材は、旨み(=細胞)がギュッと詰まっている食べ物です。代表的な食材は、いわし・カツオ・魚の干物・大正エビ等の魚介類。お肉類では鶏レバー等の内臓系になります。これらの食材は旨みが詰まっているのでどうしも美味しい食材です。レバーは独特の臭みや食感があるので食べやすいように味付けも濃くなりがちです。塩分に注意が必要な方は勿論食べ過ぎに注意しましょう。
血中尿酸値の基準値は7.0mg/dl以下です。また、最近の研究では女性は男性より低い血中尿酸値で体に悪影響が出ることがわかってきました。女性は血中尿酸値が2.4~5.8mg/dl、男性は3.5~7.0mg/dlを基準値内とし超えてしまったら一度専門医を受診することをお勧めします。
血中尿酸値が高い方は・・・
血中尿酸値だけではなく「疾患」を予防するには日頃からの生活習慣が大切です。適度な運動、バランス良い食事と心がけ、健康に留意して頂ければ幸いです。
今回の試食、細切り昆布、ツナ、オリーブオイルを使って以外な組み合わせの和え物と、ささみを粉チーズとパン粉、黒コショウを使いミラノ風カツにしてみました。2品共にカロリー、塩分が控えめです。ぜひ一度お試しください。
栄養教室の様子
]]>今回の栄養教室は「腎臓病の食事療法」というテーマでお話しをさせていただきました。
腎臓は、老廃物を外に出したり、体内の水分量やミネラルの量を調節したりと、とても重要なはたらきをしています。
腎臓病の定義としては
1.尿たんぱくや血液、腎臓病を疑う所見
2.糸球体ろ過量(GFR:腎臓の働きを表す単位)が60ml/分(正常100ml/分)
1または2のいずれか、あるいは両方が3か月以上持続する状態となっています。
病院で腎臓病を指摘されたときは、生活習慣の見直しが必要です。
1.薬物療法 → 薬は飲み忘れることなく飲みましょう。
2.食事療法 → 食生活を見直しましょう。
3.血圧コントロール → 薬、減塩、軽い運動が大切です。
4.生活上の注意 → 過労やストレスを避け無理のない生活をしましょう。禁煙、節酒も大切です。
食事療法で大切なのは以下の3点です。
1.たんぱく質の量と質に注意する。
たんぱく質を摂り過ぎると腎臓に負担をかけます。特に、ごはんやパン、麺類などの植物性の食品に含まれるたんぱく質は、あまり質がよくないです。低たんぱくごはんや低タンパクのパンなどを利用することもおすすめです。
2.塩分を控える。
塩分を摂り過ぎると、血圧が上がります。高血圧は腎臓にも心臓にも負担をかけます。むくみが出たりすることもあります。薄味を心がけ、塩分を多く含む梅干しや漬物などは控えるようにしましょう。
今回の栄養教室では、お試しで減塩しょうゆをお配りしました。市販でも減塩しょうゆや減塩みそなどは売られているので、そういった商品を利用すると良いでしょう。栄養成分表示なども見る習慣をつけ、塩分の多く含んでいるものは控えるようにしましょう。
3.エネルギーをしっかり摂る。
エネルギーをしっかり摂らないと、体のたんぱくが壊され老廃物が増えます。バターやオリーブオイルなどを上手に利用し、タンパク質を減らした分、油でエネルギーをしっかりと摂るようにしましょう。
無理をしたり、睡眠が不足したりすると病気が進行してしまうことがあります。
ご自分の病気をしっかりと理解し、食事や運動、生活全体を見直すことが大切です。
栄養教室の様子
本日の試食♪
夏野菜の肉巻き
ズッキーニやパプリカなど夏野菜を使ったメニューです。野菜を肉で巻くことで、少ない肉の量でも満足感が得られます。バターを使うことで風味がよく、減塩しょうゆでもおいしく食べることができます。
春雨の中華風サラダ
春雨はたんぱく質を含まないでんぷん食品です。ごま油の香りで薄味でもおいしく食べられます。酢を入れることで、さっぱりとして食べやすくなります。こちらのメニューも減塩しょうゆを使って提供しましたが、試食をされた参加者からは「減塩しょうゆでもおいしかった」と満足していただきました。
本日のレシピr1710.pdfをダウンロード
]]>今回の栄養教室は、『心不全の栄養管理』についてお話させて頂きました。
栄養教室の様子
心臓はからだに十分な酸素と栄養がいきわたるよう血液を循環させるポンプの働きをしています。しかし心不全になりますと、ポンプの働きが弱くなり、全身へきれいな血液を上手に送れない状態となり、むくみや息切れ、身体がだるい、手足の冷感、咳・痰が出る、夜間頻尿などといった症状が出てきます。
食事療法では、塩分を制限することが重要です。減塩のポイントは、薄味に慣れることが重要で、塩分計などを使用し、自宅の味付けが濃いのか薄いのか確認して頂くことをおすすめしています。また麺類を食べる回数が多く汁まで飲んでしまう方は1日に摂ってよい塩分量を超えてしまう恐れがあるので、汁は必ず残すようにしましょう。漬物や梅干し、佃煮、インスタント食品、干物などは塩分が多いので注意してください。レモン汁やゆず、すだちなどの酸味やにんにく・生姜・ハーブなどの香辛料を利用したり、だしパックを使用することは減塩につながります。
その他に、水分の摂り過ぎ(個人によって異なる)や食欲低下、過度な飲酒は心不全を悪化させる原因となるので、注意してください。
日常生活では、十分な睡眠と休養をとり、夏冷房の効き過ぎた部屋からそうではない所に出ると血圧が上昇するので、、外気との温度差が5度以上にならないように注意してください。また、内服や毎日体重測定を行うことを習慣づけてください。体重が1週間で2kg以上増える場合は、水が溜まっている証拠となりますので、そのような場合は、主治医に相談してください。
栄養教室のレシピです♪
1品目は「夏野菜のカレー炒め」です。カレー粉などの香辛料を使用することで、醤油などの調味料を減らすことができます。心不全は食欲がなくなる病態であり、カレー粉は食欲増進に役立ちます。
2品目は「たこの生姜醤油和え」です。香辛料の生姜も使用することで、調味料を減らすことができます。たことの組み合わせ合いますよ。
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今日の栄養教室は「糖尿病の食事~ゆるやかな糖質制限~」というテーマでお話しをさせていただきました。
糖質制限食という言葉は最近では、本やテレビなどで紹介されることも多くなってきて、ご存知の方も増えてきました。
栄養教室の様子
糖質制限食とは炭水化物(糖質)を多く含む食品を極力控えることで、血糖値をコントロールするという食事療法です。
ごはんやパン、麺類、イモ類、小麦製品、果物、菓子類、甘いジュースに炭水化物は多く含まれています。それらの食品の食べる量を控え、タンパク質を多く含む肉、魚、たまご、大豆製品などや野菜を多く摂ることで、血糖値が急激に上昇することを防ぐことができます。普段よく食べるものは何が多いですか?血糖値の高い方は炭水化物を多く含む食品を控えるようにしましょう。
ただ、最近の研究では、厳しい糖質制限食を続けると死亡率が増えるという結果もでています。主食を減らしすぎるのは危険です。まずは間食の摂り方から見直しましょう。和菓子は体に良いと思っている方も多いのですが、和菓子は砂糖を多く含みます。あずきも糖質が多く、まんじゅうの皮も糖質が多いです。それと、あられやせんべいなどもお米からできているので、糖質は多くなります。間食でおすすめなのは、ナッツ類(塩のついていないもの)です。片手に乗るくらいの両が目安です。
間食を控えても血糖値が下がらないときは、主食の量も見直してみましょう。夕食のごはんをなしにしておかずだけにするなど、少しずつ主食の量を少なくしていきましょう。外食が多い方は一度にたくさんの炭水化物を摂らないように注意しましょう。ラーメンとチャーハンとかうどんやそばと一緒に丼物を食べるということはしないようにしましょう。
糖質制限食は、タンパク質の摂取量が多くなります。腎臓に病気のある場合は必ず医師に相談するようにしましょう。
また膵炎など膵臓に病気のある方は脂質の摂取量も多くなるので、注意が必要です。
経口血糖降下剤を内服していたり、インスリン治療をされている方は低血糖を起こす可能性があります。医師や栄養士に相談して注意して行いましょう。
本日の試食です♪
☆さばと豆苗のたまごとじ
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☆ブロッコリーのごまマヨ和え
さばやマヨネーズは脂質が多くカロリーが高いので、糖尿病なら控えたほうがいいと思っている方も多いですが、糖質制限食を行う際には、脂質の摂り方がポイントになってきます。糖質制限食を行うと摂取カロリーが減りがちです。脂質は血糖値を上昇させないので、炒め物などで油も摂るようにしましょう。
本日は、塩分だけじゃない!高血圧の食事と題してお話をさせて頂きました。高血圧には大きく分けて2タイプあるのをご存じでしょうか。①本態性高血圧②二次性高血圧です。
ほとんどの方が①の本体性高血圧であります。二次性高血圧とは、ホルモンの異常分泌、腎臓疾患、薬剤の副作用などで起こるものを言います。本態性高血圧の原因は、「はっきりしない」というふうにいわれますが、様々な原因が複合的に関係しているということなのです。
減塩以外の高血圧改善のポイントとしては、①肥満の改善②野菜・果物を積極的に摂る
コレステロール・飽和脂肪酸を控える魚(魚油)の積極的摂取③節酒④運動といったものがあります。
中でも①肥満の改善による降圧の効果は確立されており、減塩と同じくらい効果があるとも言われています。肥満の予防としては、やはり摂取したエネルギーと消費するエネルギーのバランスをとることが大切です。間食習慣のある方、砂糖入りの飲み物をよく飲む方などはエネルギー過剰になりやすいので注意が必要です。②の食事はDASH食と呼ばれるものであり、この食事パターンが最も降圧に効果があるとされています。③節酒は、短期的には血圧を下げる効果のあるアルコールですが長期に飲むとやはり上昇を引き起こします。お酒をやめると1-2週間で降圧の効果を得られたとの報告もあります。④運動については、有酸素運動とストレッチやレジスタンス運動を組み合わせると良いでしょう。有酸素運動は30分程度が望ましいですが、一気に行わすに10分づつに分けて行っても問題はありません。あまりに高い血圧や不整脈のある方は運動が適さない場合もあります。医師の許可を得てから行ってください。これらの生活習慣を複合的に改善することは、より降圧に効果的とされています。
本日の試食は「さわらのしょうが漬け焼き」と「菜の花のナムル」です。
さわらは青魚の一種で、EPA、DHAが豊富に含まれています。
菜の花のナムルは野菜不足を手軽に補える1品として、また減塩でもおいしく食べるための工夫を加えました。野菜料理を薄味で食べるポイントとしては、水気をしっかり切ること、そして食材からの水気が出るのを抑えることが挙げられます。今回はごま油を先に和えることによって水気が出ることを抑え、少量の調味料でもしっかりし味を感じられるようにしました。
]]>今日の栄養教室は、「Let's ダイエット」というテーマでお話させて頂きました。
まず身長と体重からBMIを算出しました。
BMI=体重(kg)÷(身長m)2 で算出することができます。
BMIは肥満や痩せを知る国際的な指標です。18.5~25未満は標準。25以上は肥満と判定されます。みなさんはどうですか?肥満の医学雑誌に、BMI30以上の人では、死亡率のリスクが増えるデータも出でいますので、太り過ぎには注意して下さい。
食事で大切なポイントは、お菓子やアルコールなどはほどほどに控える、揚げ物や脂の多い肉は控える、ご飯やもちなど糖質の多い食品は摂り過ぎない、早食い、夜遅い食事に気を付けるなどが挙げられます。食事だけでなく、運動も取り入れて頂くと、基礎代謝量が増え、痩せやすく、リバウンドしにくい体を作ってくれるますので、体を動かす習慣を付けましょう。
ダイエットは、食事制限を行うので長続きせず、リバウンドを繰り返す人がたくさんみえます。一大決心をしてダイエットを取り組んでいる人は、「甘い物は絶対に食べない」などという目標をたてますが、このような無理な目標は、失敗する可能性が高くなります。完璧主義の発想はやめ、できる範囲での目標をたて、継続的に行えるダイエットを行っていきましょう。
本日の試食です♪
1品目はさば缶のトマト煮込みです。鯖は脂が多く、中性脂肪が上がることを心配されますが、青魚に含まれる脂は逆に中性脂肪を下げてくれる効果があります。
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2品目はほうれん草のしらす和えです。ほうれん草にはほうれん草には、チラコイドという成分が含まれています。チラコイドには、満腹ホルモンの分泌を増やす効果があるので、食べ過ぎてしまうのを抑えることができます。
]]>本日は高血圧の食事療法としてお話をさせて頂きました。
一般的に高血圧とは140/90を超えている場合に言われます。ご家庭で測定した場合はこれよりマイナス5した値です。
高血圧は循環器疾患最大の危険因子といわれており、全身の動脈硬化や心臓・腎臓への障害を起こして、最終的には命に係わる事態につながる可能性があります。
塩分=ナトリウムのとり過ぎは血液の塩分濃度を高めるように働きますが、ヒトのからだはそれを防ぐために、細胞の中の水分を血液に移行させて、血液の塩分濃度が上がらないようします。すると、血液の量が増えます。血液の量が多ければ多いほど血管の壁には強い力がかかり、血圧が高くなってしまいます。また、食塩に含まれるナトリウムは血管を収縮させるホルモンの反応を高めることで血圧を高くします。こういった理由で高血圧の予防・治療には、減塩が第一です。
減塩をすると血圧が下がることは、研究結果(DASH-Sodium研究)から証明されています。塩分を1g減らすと血圧は1mmHg下がると言われており、とても小さな変化に思えますが10gの食塩を摂っている日本人が6gまで減らすことができれば、日本人全体としては病気の発症の予防に大きな効果があります。
「私は血圧の薬を飲んでいるから減塩しなくても大丈夫」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は薬を飲んでいる人でも減塩をしているかしていないかで血圧コントロールに差がでます。血圧の薬の半分くらいは食塩が多いと効果がやや弱く、食塩を制限するとよく効くことがわかっています。治療中の方もやはり減塩が大事ということになります。
減塩のポイントをいくつかご紹介します。参考にしてください。
まずは調味料編。辛みが強いものは塩分が少ないと思われるかたもいるかもしれませんが、種類によっては塩分も多い調味料があります。勘違いしやすいものをまとめてみました。
塩味を感じない食品にも食塩は含まれていたりります。
特にパンは注意が必要です。また今は流行の魚の缶詰も注意が必要です。
調理で気を付けると良いポイントは、まず減塩調味料は少しずつ使うようにしましょう。普段使っている調味料と半分ずつで使うのも方法です。そして、塩分0の調味料がありますのでそれらを使って味を補います。香りつけにこしょうや青じそなど、辛みにとうがらしや山椒、酸味はレモンや酢、こくをだすのに油類を使うと良いと思います。
食べ方で気を付けると良いポイントは、まず汁物は「薄味が良いから」とお湯で薄めるのでは減塩の効果はありません。濃度はそのままでも良いので、盛り付ける量を減らすようにしましょう。そして、高塩分の食品や料理は食べるのをやめるのではなく回数を減らすことです。好きなものを我慢するのはとても大変なことですので、長続きする方法を実行していきましょう。
今回の試食は和風水だしを使用した牛肉とごぼうの煮物と食塩0の調味料である粉山椒を使ったピーマンとしらすの炒めものです。
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