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2015年8月 6日 (木)

栄養教室 『貧血予防の食事療法について』

今回の栄養教室のテーマは『貧血予防の食事療法について』お話させて頂きました。

 
 貧血とは、赤血球あるいは、赤血球内にあるタンパク質のヘモグロビンの量が正常値より少ない状態をいいます。赤血球またヘモグロビンの量が減ると、身体は酸素不足になり、様々な不調が現れます。
 貧血は、男性より女性に多い病気で、その大半が鉄が不足して起きる鉄欠乏性貧血です。その他に、血液を作る骨髄の働きが低下するために起こる再生不良性貧血や赤血球が作られる時に必要なビタミンB12や葉酸が不足して赤血球が減少する悪性貧血、赤血球が破壊されることによって起こる溶血性貧血、慢性腎不全患者さんに発症する腎性貧血などがあります。症状として、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、息切れ、頭痛などが現れますが、穏やかに進行すると症状に現れないことがあります。
 食事療法としては、食品に含まれる鉄分ヘム鉄非ヘム鉄を摂るようにしましょう。ヘム鉄は魚や魚介類、肉に多く含まれ、非ヘム鉄は、穀物や野菜、海藻、卵、乳製品、大豆・大豆製品に含まれています。
ヘム鉄の方が非ヘム鉄より吸収率が良いので、積極的に摂るようにしましょう。非ヘム鉄も良質な蛋白質と一緒に摂ると吸収率が上がります。またビタミンやミネラル不足は貧血につながるので、特にビタミンCを摂るようにしましょう。ビタミンCは鉄を吸収しやすい形に変えてくれます。水に溶けやすく、熱に弱い性質があるので、生で食べることがおすすめです。ビタミンCは、いちごやオレンジなどの果物やパプリカやピーマンなどに含まれています。
  その他に、銅や葉酸、ビタミンB12などの栄養素を摂るようにしましょう。銅は魚介類や種実類に多く、一般的な食事をしていれば、不足することはありません。葉酸はブロッコリーなどの野菜類や豆類などの植物性の食品に入っています。ビタミンB12は、魚介類や卵黄、チーズに多く含まれています。このように、貧血予防には、肉、魚、卵、大豆・大豆製品などのたんぱく質や野菜をしっかり摂り、バランスの良い食事を心がけることが重要となります。
 
今日の試食です♪
 炊き込みカレーピラフは、炊飯器を使用しており、スイッチひとつで一品料理の完成です。
具材には、ビタミンCが多いパプリカやピーマン、ヘム鉄が多い鶏肉を使用しています。またカレー粉が入っており、香辛料は胃酸の分泌を高め、鉄やビタミンB12の吸収を促進させるので、おすすめです。
 

Lesipi 
栄養教室の様子

Lecture_7084

本日の試食

 

Pirafu_7073

Buta_7071

Salada_7075